2009年9月27日
シディ・カセム(Sidi Kacem)で列車を乗り換えた後、早朝午前7時40分過ぎ、
ジブラルタル海峡に面した、モロッコの海の玄関口、タンジェ(Tangier)に到着(写真上)
フェズ出発の時点で40分遅れだっただけに、微妙だなぁって思ってたけども、定刻通りに到着できたよかったわ。
おかげで、なんとか9時発のスペイン行きフェリーに乗れそう。何しろ、それを逃したら、次は2時間後っぽいもんね…(汗)
タンジェ・ヴィル鉄道駅(Tanger Ville Railway Station)から急いでタクシーに飛び乗り、そこから3、4km離れたフェリーターミナル、
タンジェ・ヴィル港(Port of Tangier Ville)に急ぐΣ≡≡≡((っ`・Å・)っ ドピューン(写真上)
※ちなみに、鉄道駅とフェリーターミナルの位置関係はこんな感じ ↓
んで、本日の目的地は、
世界遺産アルハンブラ宮殿知られる、グラナダ!!!
そのグラナダへは、ここタンジェからジブラルタル海峡を越えてスペイン南部の港町アルヘシラスに渡り、さらにそこからバスに乗り換える必要があるんだけども、今日はなんとしても18時までにグラナダに到着しなければいけないのだ(#゚Д゚) ゴルァ!!
あと10時間後・・・
ではなく、モロッコとスペインには時差があるので(しかもスペインはサマータイム中…) 、
あと8時間しかないっ!!!
激しく無理ゲー感があるわ(苦笑)
でもでも、今朝定刻通りにタンジェに到着できた時点で、なんか運気が回って来ているような気もするよね(笑)
というわけで、さっそく、
フェリーターミナルの前に立ち並ぶチケット販売代理店にて(写真上)、スペインのアルヘシラス(Algeciras)行きのフェリーを探す、
も、
全然見つからない・・・_| ̄|○ガクッ!!
確かに、旅行記とかガイドブックには、そんなフェリーはいくらでもあるかのように書かれてた一方で、事前にFRSフェリーのサイトとかで探してみた限りだと、ここタンジェから、直接アルヘシラスに行くフェリーはまったく見つからなかったんだよねぇ…、どうすんべ…(汗)
※2010年5月以降は、ここタンジェ・ヴィル港から40~50kmほどはなれたタンジェMEDという港からアルヘシラス行きのフェリーが出るようになったっぽい。ちなみに、タンジェ・ヴィル港とタンジェMED港の位置関係はこんな感じ ↓
というわけで、今から取り得る代替案はただ一つ。
ここタンジェから、タリファ(Tarifa)っていうイベリア半島最南端に位置する港に渡り、そこからバスでアルへシラス港まで移動するっていうセットもののチケットを購入すること!!!(ルートはこちら↓)
そんなわけで、さっそくタリファ行きのチケットを購入し、ターミナル内の出国審査の長蛇の列に並ぶと、旅行代理店っぽい、陽気さが余計に怪しいモロッコ人が近づいてきて、
(。-∀-) ニヒ「(旅行代理店)ジャパニーズだな。この書類を書いたか?書いてないと出国できないぞ」
Σ(゚Д゚;エーッ!「(たく)そうなんですか!?その書類、どこで入手できるんですか?」
(。-∀-) ニヒ「(旅行代理店)よし、この書類をあげるから、一緒に書こう」
と言って、ニヤニヤしながら、あきらかにチップをよこせ的なオーラを放ち始める、モロッコ人・・・
(●`з´●)「(たく)いや、いいです、自分でやります」
といって、その場を離れると、
(#゚Д゚) ゴルァ!!「(旅行代理店)おいっ!チップはどうしたんだ!!おいっ!!!」
ヘ(-′д`-)ゝヤレヤレ
モロッコ人が世界三大ウザイ人種だったことを忘れてたよ・・・
民間人は信用ならないので、その辺にいた公務員的な輩に書類のありかを確認すると、
(`・ω・´)ムー「(公務員)うーん、君たち、こちらに来なさい」
と、何故かパスポートを没収され、ターミナル1階の管理室っぽい場所に連れて行かれたエッ(゚Д゚≡゚Д゚)マジ?
フェリーの搭乗時間が超迫ってるっていうのに、なんなの!?
管理室の前には、うちらを入れて6、7人が係員に質問攻めにあっていた。
どうやら、うちらは怪しい輩だと勘違いされてるようだ(後日、ネットで読んだ限り、多発している中国人密出国者だと思われてる = パスポートの有効性を疑われてた、っぽい)(← 想像)
いやー、どうみたって、ここにいるその他の輩とうちらじゃ、人相の悪さに天と地くらいの差があるでしょ・・・(苦笑)
30分ほど拘束された後、なんとかパスポートを返してもらい、再び入国審査官のところで一悶着あったものの、
滑り込みセーフでタンジェ・ヴィル発、タリファ行きのフェリーに乗り込むことができた!!!(写真上)
最近この手のトラブルが多発してて、フェリーに乗り損ねることもしばしばらしいんで、やっぱり今日のうちらはツイてるっ!!!(。→ˇܫˇ←。)ププッ
まぁ、あの旅行会社の輩にチップを払ってれば、もっと簡単だったんだろうけどね…(苦笑)
と安心したのも束の間、9時になっても一向に出航しないフェリー・・・
もう急いでるのにぃーーっ!!!ヾ(。`Д´。)ノ彡☆ブーブーッ!!
(写真上) 30分遅れでよーやく、フェリーが出航し、1週間ちょっと滞在したアフリカ大陸におさらば♪
そして、
(風雲たけし城のアトラクションとして知られる、笑)ジブラルタル海峡を渡ること1時間弱で、
イベリア半島が見えてきたヾ(*´∀`*)ノ゛キャッキャッ(写真上)
(写真左) フェリーが到着する数十分前から出入口のところにスタンバイする旅行者たち。
というのも、タリファからは乗継バスに乗ってアルヘシラスに向わなきゃならないんで、最初に出発するバスに乗れなかったら、間違いなく、相当に時間をロスしちゃうから。
そうして、12時15分(時差+2時間)にタリファ港到着するや否や、ぶー共々先陣をきって激走して、入国審査を通過し、無事、1台目の乗継バスの座席をゲットできやした~♪(写真右)
ちなみに、何故にこうまでして18時グラナダ着にこだわっているかというと、それは、今晩18時からグラナダで、
闘牛っ!!!ヾ(≧∇≦*)〃ヾ(*≧∇≦)〃
が開催されるらしいからっ!!!
実は、先週の日曜日に、バルセロナで闘牛を見れるものと期待してたのに、なんと、バルセロナでは既に闘牛が基本的に禁止されているらしくって、見れなかったのだ(驚)
なので、この旅最後の日曜日である今日が、
最初で最後の闘牛チャンスなのだ!!!
そんなわけで、その乗継バスは予定通り、12時45分にタリファを出発し、13時15分にアルヘシラス港到着。そこから、タクシーでバスターミナルへと向い、一目散で、バス会社 Portilloのカウンターに駆け込む≡≡≡ヘ(o゚Д゚o)ノイッテキマァァーーーース!!!!
※アルヘシラス港とアルヘシラス・バスターミナルの位置関係はこんな感じ ↓
・・・
(´▽`*)アハハ
無事、30分後の14時ちょうど発のグラナダ行きチケットをゲット♪
もし到着があと30分遅れてたら、闘牛鑑賞が絶望的になっていただけに(次のバスは16時半)、今日のうちらはラッキー過ぎる、としか言いようがないね♪
んで、
あとから続々とやってきた皆さんが成す長蛇の列を横目に(写真上)、
本日の初の食事をとって(写真左)、この旅最後の目的地、グラナダに向けて出発っ!!(写真右)
にしても、久しぶりのスペイン料理はやっぱ旨しっ!!!
3時間半後、
定刻通りグラナダのバスターミナルに到着し、タクシーに乗り込むこと数分で、
17時50分、
無事、闘牛場に到着っ!!!ヾ(*´∀`*)ノ゛キャッキャッ(写真上)
開始10分前ですよ、10分前!!
奇跡過ぎっ♪(。→ˇܫˇ←。)ププッ
そんな興奮冷めやらぬのうちらの背後では、動物愛護団体的な方々が、(スペイン語わかんないけどたぶん)抗議活動を続けたんだけども、やっぱあるんだねぇ、こういうの(写真上)
(写真上) まだまだ客の入りはまばらだけども、まるで月の満ち欠けのように、闘技場の半分を覆う日陰がなんだか粋っ!ヽ(゚∀゚ )ノ
そして、18時をまわり、
ファンファーレが鳴り響けば、いよいよ、闘牛士と3人の助手からなる、3つのチームと4人のピカドール(槍方)が入場♪(写真左)
一日に、各チーム2回ずつ合計6回の演技が行われるのだが、各演技には、
「牛の登場」(写真左)から始まって、馬に乗ったピカドールが、牛が馬にぶつかる寸前に槍で首根を突く「ピカドールの場」(写真中)、バンデリーリョ(銛旗士)が紙飾りのついた短銛を牛の背に打ち込む「バンデリーリョの場」(写真右)、
マタドール(闘牛士)がムレータ(赤色の杖布)と剣を使って演技をする「ムレータの場」(写真上)。
そして、フィナーレ、
「真実の瞬間(仕留め)」(写真上)
へと続く、決まった流れ、ストーリーがあるらしい(・0・。) ホホ-ッ
もちろん、全てに意味があるわけだけども、その辺はネットとかガイドブックで調べてもらうことにして、素人的には、闘牛のハイライトは何はともあれ、おおとりの、
「真実の瞬間」゜+.(・∀・).+゜
なわけで、牛の肩甲骨の間、わずか5cmのところにあるという急所に剣を突き刺し、とどめを刺す瞬間なのだヽ(゚∀゚ )ノ
牛を苦しませることなく一瞬でとどめを刺すことができれば、
闘牛の美学的にお見事ということで、マタドールは歓喜の雄叫びを上げ(写真上)、
観客たちは、白いハンカチを振り回しながらスタンディングオベーションで拍手喝采をおくる(写真右)
ただ、うちらはというと、そんな大声援に包まれた闘牛場の様子を、少し違和感を覚えながら、黙って見つめていた・・・(*-゛-) う゛~ん
もちろん、普段、屠殺された牛をおいしくいただいている僕らは、牛を殺したら可哀想、なんて言える立場にはないが、それでも、闘牛が、まさかあそこまで残酷なものだとは思ってもみなかったわけで、
こりゃ、動物愛護団体がわめくのも仕方ないよ、
と激しく同意 (;¬∀¬)ハハハ…
特に、闘牛士が仕留めそこなった時がやばかった・・・(遠い目)
初めて見た闘牛で、しかもその1頭目を闘牛士が仕留め損なっちゃって(写真左)、慌てた助手たちが、早く牛を楽にするべく、何度も何度も、短剣を頭部に突き刺す姿は最悪だったし(闘牛が、ものすごい断末魔的な悲鳴をあげてました・・・)、仕留めた牛を、馬で引きずり回しながら、さらし者みたいにして運んで行くのもなんとなく嫌だった・・・(写真右)
あと、人間側に「逃げ場」があったのも、知らなかっただけに、なんかがっくり(写真上)ヘ(-′д`-)ゝヤレヤレ
まぁ、闘牛は「闘い」ではなく、あくまで「ショー」だ、って考えれば、当たり前って言っちゃ当たり前だけどさ('▽'*) ・・・ァハハ
といっても、観光として一度は見ておくべきだとは思うので(たく&ぶー的には二度目はないけど)、遠くない将来、全面的に禁止されちゃう前に、早めに見に行かれることをオススメします( ´,_ゝ`)プッ
そんなこんなで、
場所とお値段的に結構ナイスな「Hostel Atenas」にチェックイン後(写真上)、
久しぶりのタパスに舌鼓しつつ(写真上)、フェズ出発からジブラルタル海峡を渡って、ここグラナダで闘牛まで見ちゃうという、長い長ーい一日がようやく終わったのだったヘ(-′д`-)ゝヤレヤレ
つづく