2009年9月24日未明
サハラ砂漠に布団敷いて寝ているというのに、目覚まし時計のアラームで目を覚ます日本人一同・・・
周囲はまだまだ真っ暗だ。
早起きの理由は、そう、
大砂丘の頂から、サハラ砂漠の朝陽を拝むため!!!
高さにして、100mは超えるだろう大砂丘を登るには、少なく見積もっても1時間は掛かるため、真っ暗闇の中、月明りだけを頼りに、周囲とかすかに識別できる砂丘の尾根をたどって頂を目指すのであるΣ≡≡≡((っ`・Å・)っ ドピューン
ぶーはといえば、根性無しにも朝陽はあきらめて、麓に残るようだエッ(゚Д゚≡゚Д゚)マジ?
確かに、このクラスの砂丘を登るには体力的にかなり厳しいことは想像できるが、ここは、次にいつやって来れるかもわからないサハラ砂漠。鳥取砂丘じゃあるまいし、その決断には我が嫁ながらに疑問が残るわけで・・・(*-゛-) う゛~ん
きっと、先月行った、アメリカのグレートサンドデューンズでの経験が、さぞかしトラウマ的になっているんだろう・・・
※そのグレートサンドデューンズ国定公園での思い出はこちらから↓
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無名の絶景!?グレートサンドデューンズ国立公園
2009年8月22日 今日は観光最終日。8月12日から始まったこの旅も、残すところあと今日、明日の二日間。 ...
一時間後・・・
大砂丘の頂に、総勢十数名の旅人たちがその時を待っていると、雲に少しも邪魔される事無く、
まん丸の大きな、大きな太陽が現れた!!! (写真左)
゚+.(◕ฺ∀◕)゚+. わぁ♪
旅人の喜びの声を除き、周囲に一切の音源の無い、どこまでも続く静寂な大砂丘を、陽の光が一斉に照らす(写真上)
なんとも荘厳な光景だ(◕ฺ‿ฺ◕✿)(u‿ฺu✿ฺ)ウンウン
まったく、ぶーときたら、こんな光景を拝めるチャンスをみすみす逃すなんて、罰当たりなやつだよっ!!!(#゚Д゚) ゴルァ!!
しばし朝陽に見入った後、まだまだここにいたかったが、
昨晩、オマル君に出発時間を厳守するよう言われていた事を思い出し、急いで急斜面を駆け下りる(写真上)
(写真上)途中、ふと、大砂丘の麓に目をやると、ちょっとした丘の頂に、オマル君とぶーがこっちを見ながら立っているのが見えた( ´,_ゝ`)プッ
んで、
ようやく麓にたどり着くと、
( ̄ー ̄)「(オマル君)えーと、えーと、ここだ」
とか言いながら、突然砂を掘り起こし始めるオマル君(屮゚Д゚)屮
すると、
Σ(゚ロ゚屮)屮ぉお!!「(日本人一同)えぇーっ!アキちゃんのビーチサンダルっ!?」
と驚愕する日本人一同を横目に、
( ̄ー ̄)「(オマル君)ベルベルGPS・・・」
とクールな捨て台詞を吐くオマル君・・・
ってか、なんで分かったんだよ・・・、目印なんか全然なかったし・・・
ベルベルGPS、恐るべし・・・(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
(写真上) 1泊2日という短いサハラ砂漠滞在だったけど、オマル君とツアーメンバーのおかげで思い出に残る、大満足の楽しいツアーになった。
ツアー概要
- ツアー名称:メルズーガ発:シェビ砂丘を巡る一晩のラクダトレッキング
- 価格:(大人)9,835円~
- 集合時間 / 場所:16:00 / ホテル カスバ モハユット
※住所:Hassilabied, Merzouga، 4XJM+C57, Hassilabied, Morocco - 解散時間 / 場所:所要日数1日 / ホテル カスバ モハユット
- 催行会社:Camel Safari Morocco
- その他: ガイド(英語、フランス語、スペイン語、オランダ語)/ ラクダ乗り、朝食・夕食含む
Wilderness Lodgeに到着後、
ノリコさんにも入っていただいて集合写真を撮り終えると(写真上)、僕の頭は、次なる目的地であり、世界一複雑な迷路の町としても知られるフェズへと切り替わっていた゜+.(・∀・).+゜
といっても、今晩のフェズ行きの夜行バス(Supratours)は19時メルズーガ発なので、マラケシュから続いた慌しさを癒すべく、Wilderness Lodgeにてしばしの休息(ㅎωㅎ*)ウトウト
(写真左) シャワーを浴びてリフレッシュしたところで、ノリコさんに作っていただいたタジンでお昼ご飯♪( ̄¬ ̄*)じゅるぅうううう
(写真右) Wilderness Lodgeの看板娘「シェーズ」。もちろんはじめて会ったのだが、ここを訪れる前に、ゆるり地球道のマサさんの旅行記で彼女(猫)のことを知っていたので、なんだか妙に愛着が沸いてくるヾ(*´∀`*)ノ゛キャッキャッ
タジンを味わっていると、オマル君はラクダ使い的な格好からラフなTシャツ姿に着替えて、パソコンの前で何やらカタカタとやっている( ゚д゚)ハッ!
なんと、メッセンジャーでチャットしながら、スカイプで中国人?的なアジア人女子と会話を楽しんでいるではないか!?Σ(゚ロ゚屮)屮ぉお!!
サハラ砂漠の端っこに位置する、トイレにトイレットペーパーすら流せないような片田舎メルズーガで、青いターバンを巻いて裸足で歩くベルベル人のラクダ遣い、オマル君・・・
そんな村にWiFiがあって、しかも、そんな村でラクダ使いをしている彼が、ネットを駆使して世界中の人たちとつながっている・・・
日本人が、勝手に抱いている後進国の田舎やラクダ遣いっていうイメージからあまりにもかけ離れた現実が、今自分の目の前にある・・・
なんか、自分たちだけが日進月歩で進歩していて、自分たち以外は、何年も何十年も前に植えつけられたイメージのまま、時間が止まっているかのような状態なんだろう、あるいは、例え進歩していたとしても、後進国というのは日本の何年も前の状態にあるんだろうなぁと、ある意味馬鹿げた思考を無意識的に自分が持っていたんだ、ということを改めて気づかされる・・・(-公- ;)ウーン
自分達だけでなく、常に廻りも進化を続けているっ!!!
そして、
進歩の『仕方』が全然違うんだ、ってこと・・・( ̄へ ̄|||) ウーム
つまり、今の後進国は必ずしも、今の先進国が辿ったものと同じ経路を辿るわけではなく、ここで育つだろう子供たちは、iphoneを使えるようになるよりも、トイレットペーパーを便器に流せるようになることの方がおそらくずっと先になるんだろう、という現実・・・(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
自分にとってはなんか、妙に衝撃的な出来事だった・・・
ちょんまげ帯刀姿から、わずか数十年で西洋列国を抜き去った国がかつて現れたように、これから下克上の世界になるね・・・、きっと・・・(・ω・;A)フキフキ
と、一人物思いにふけていると、同じくWilderness Lodgeに宿泊している長期旅行者で、
「幸せを探して世界を旅しています」
といってはばからない、michiさんに話しかけられた゜+.(・∀・).+゜
さすがに、「幸せを探して世界を旅しています」なんていわれると、引いちゃうのが普通だけども、手相占いから始まって、青年海外協力隊でのご経験や、ヨットでの旅の話などなど、その溢れるエネルギーと話術に一気に引き込まれるΣ(゚ロ゚屮)屮ぉお!!
すると、
゜+.(・∀・).+゜「(michiさん)それじゃ、せっかくだから、僕が日本の小学校とかでやっている講演の話をさせて」
ヾ(*´∀`*)ノ゛キャッキャッ 「(たく)えぇー!良いんですか!?お願いしますっ!!!」
゜+.(・∀・).+゜「(michiさん)普段は有料だからね、笑。タイトルは『日本人の忘れ物』。協力隊として過ごしたサモアでの経験からこういう話をしたいと思うようになったんだ」
w( ̄△ ̄;)wおおっ!
音楽と、michiさんが世界中で撮影した写真がふんだんに使われた講義が始まった。
と、詳細は、michiさんの講演を実際に聴いてもらうことにして(笑)、印象に残ったのはやっぱり、今のようにモノにあふれる国で育った日本人には、
『見えない傘がない、あるいは見えない傘に他人を入れてあげる余裕が無い』
という話(・0・。) ホホ-ッ
(写真上は、michiさん(中央下)の講義を終えての記念写真)
゜+.(・∀・).+゜「(michiさん)日本人が忘れている何かを思い出すきっかけになってほしい、そう思って講演を続けてるんだけど、その内容が聴講者の心にしっかり残るように、今こうして旅をしながらいろいろなネタを集めているんだ」
講義終了後、モーターパラグライダーを背負って、ライフワークである航空写真を撮影にでかけるmichiさん(写真上)
michiさんは、ニューヨークで写真の勉強をしていたこともあるらしいエッ(゚Д゚≡゚Д゚)マジ?
(写真上) Wilderness Lodgeの屋上で、サハラ砂漠に向けて飛立つmichiさんを見送る旅人達゚+.(◕ฺ∀◕)゚+. わぁ♪
その後、
次なるツアーに出発したオマル君を見送り(写真上)、
ノリコさん特製のサバ丼(これがまた超美味っ!!!)を頂くと(写真上)、19時になったんで、
あまりに居心地の良いこのWilderness Lodgeをたった1日ちょっとで離れるのも切なくはあったけれども、Supratoursの夜行バスに乗り込んで、フェズに向って出発≡≡≡ヘ(o゚Д゚o)ノイッテキマァァーーーース!!!!
ただ、夕方から急に怪しくなった雲行きのせいで、この時間になってもまだ戻ってこないmichiさんのことが気がかりで仕方なかった・・・
無事、飛行中だといいんだけど・・・ゥ─σ(・´ω・`*)─ン…
※後日、ノリコさんに宛てたお礼メールの返信に、michiさんのその後(砂嵐に巻き込まれたらしく、無事(?)とはいえないけど、なんとか無事だったみたい!ほっ)と、ノリコさんの幸せについてのお考えが書いてあった(抜粋)↓
『砂漠の人々の家の中は がらんとして何もない。大家族で暮らしている。
夏になると、庭に絨毯を敷き、月明かりで夕食を食べ、
そのまま家族は川の字になって寝る、お金がなくても幸せ。
平凡な人生も幸せ。不幸になって初めて気がつくと思う。
いろんな幸せがあると思う。
生きていく上で何が起ころうと人生には無駄がないとパリで知り合った方が言っていました。これは仏教にあるそうです。』
いろんな幸せ、
生きていく上で何が起ころうと人生には無駄がない、
頭ではそうなんだろうなぁ、わかってる。ただ、それに確信を持つには、まだまだ修行(?)が必要そうです…。
つづく