万里の長城は、ほんとに宇宙から見えるの? | 八達嶺長城を歩く

2021-08-07

万里の長城・八達嶺長城

2007年3月17日

 

今日は土曜日なんで、北京出張中とはいえ、朝から堂々と北京観光

というわけで、さっそく、

「万里の長城は、宇宙から肉眼で見える唯一の人工建造物である」

とか、

「万里の長城は、人工衛星から肉眼で見える唯一の人工建造物である」

だとか、さらに極めつけは、

「万里の長城は、月から肉眼で見える唯一の人工建造物である」

とかっていう都市伝説?がまことしやかにささやかれている、

 

万里の長城The Great Wall)へ!!!

 

と、その前に、ほんとに宇宙からも見えるのか?、とりあえずGoogle Map(衛星写真)で、万里の長城のうち、訪問可能かつ最も有名な「八達嶺長城(はったつれいちょうじょう)」あたりを見てみるとこんな感じ ↓

 

・・・

 

うーん、どうなんだろう…。ちょっとズームアウトすると見えなくなるし…。

 

そもそもgoogle mapの衛星写真の撮影高度がどの程度かもわからんし…。

 

ちなみに、2018年6月にISS(国際宇宙ステーション)に滞在していたアレクサンダー・ゲルスト(Alexander Gerst)宇宙飛行士によると、

ってことで、とりあえず、

「万里の長城」は、ISSからは肉眼では見えないし、800mmの望遠レンズでも見えにくい

と証言してるんで、少なくとも、ISSが飛んでる高度約400kmの宇宙からは、万里の長城を肉眼で見ることはできないことは確実

となると、じゃ、空と宇宙の境目はどこなんだよ!っていう定義の問題になるわけなんで調べたところ、一般的には、国際航空連盟(FAI)とやらが定義している高度100kmから上が宇宙っぽい。

 

えっ?

 

ISSの高度よりも300kmも下なの!?

 

しかも、「月面着陸した最後の人類」で元宇宙飛行士のユージン・サーナン(Eugene Cernan)氏曰く、

高度160km~320kmの軌道では、万里の長城は肉眼で見える

そうなんで、さらに低い、高度100kmの空と宇宙の境界ギリギリからであれば、本当に万里の長城を肉眼で見えるんじゃない、もしかして??知らんけど。

ちなみに、米国空軍による宇宙の定義は高度80kmから上らしいんで、さらに宇宙から万里の長城を肉眼で見えやすいかも(苦笑)

 



 

とまぁ、それはさておき、この日は北京市北部にあって、かなり修復されて状態が良いとかいう観光用の長城、

八達嶺長城(はったつれいちょうじょう)」へ!!

万里の長城

こちらの門(写真上)をくぐれば、それそれは日本の温泉街のような陳腐な光景が・・・

 

万里の長城・八達嶺長城の入口

万里の長城

(写真左) つぶれかけのテーマパークみたいなつくりのチケット売り場・・・

(写真右) とりあえずロープウェーで山頂までひとっ飛び♪まるで、スキー場ですよ・・・

 

でもって、山頂に到着すると、

八達嶺長城で感じる、壮大な万里の長城

これまた人、人、人のオンパレード(((( ;゚д゚)))アワワワワ

たしかに観光客多すぎて、観光客萎えしそうにはなるけれども、よくもまぁこんなの作ったよなぁって感心しちゃいますよ。

山並みに沿って続く万里の長城・八達嶺長城

(写真上)ただ、長城を築きはじめた(最初は土塁だったみたい)、秦の始皇帝的には、築城の苦労なんて知る由も無く、こんな感じだったんだろうなぁ・・・↓

 

(*´∀`*) 「(始皇帝)なんか、地図的にはこの辺りに塀っていうか、土塁みたいのあった方いいんちゃう??北方民族とかが攻めてきたらだるいし♪」

( ;´Д`)「(臣下)塀とか土塁ですか・・・」

(*´∀`*) 「(始皇帝)んじゃ、後で適当に線引いとくから、そこに長城つくっといてね♪」

( ;´Д`)「(臣下)かしこまりました!(こりゃ、えらいことになったなぁ・・・)」

 

と、こんな思いつきの一言によって、きっと農村部の男衆はとばっちりを受けたんだろうなぁ…、なんて、今日の日本社会的な発想をしてしまうわ…(苦笑)

万里の長城で記念撮影中の観光客たち

(写真上)万里の長城で記念撮影中の観光客たち。ちょっとでも広いところあったら集合写真撮影場に早代わり。

 

万里の長城の急斜面

にしても急すぎないですか?この長城・・・

作り手の苦労が容易に想像できるわけで・・・(汗)

山並みに沿って続く万里の長城

山並みに沿って続く万里の長城

(写真左) 長城の壁から岩がっ(驚)

(写真右) 歩いてみると結構距離あるし、急だし、人多すぎるし、なにやら日差しも強すぎるし・・・

万里の長城・八達嶺長城

と、文句言いつつも、北八楼ってところから、一人でてくてく40分くらい歩いたんで、明日はきっと筋肉痛の嵐…。

 

万里の長城・八達嶺長城の入口

万里の長城でいただくジャージャー麺

(写真左) きっと正しくはここから入場するんだね…。どおりでロープウェーの入口周辺が陳腐過ぎたわけだ(苦笑)

(写真右) 想像と相当違ったジャージャー麺。このうどんみたいな麺に味噌ダレっぽいものと種々の野菜たちをつっこんで激しく混ぜればできあがり。

 



 

でもって、万里の長城の次に向かったのは、明代の13人の皇帝の陵墓群

明十三陵

明十三陵

といっても、実は大して期待していなかったり(苦笑)

だって、地球の歩き方に載ってる写真自体がすでに相当しょぼいんですもの(苦笑)
まぁ、そうはいっても世界遺産ってことでもちろん足を運んだんですけども、明十三陵が万里の長城の帰り道に無かったら完全にパスして頤和園(いわんえん)行ってたな…。

明十三陵の案内図

第13代神宗万暦帝(ばんれきてい)の陵墓

(写真左) 明十三陵の案内図。図の雰囲気は縮小版「王家の谷」って感じ。

(写真右) 第13代神宗万暦帝(ばんれきてい)の陵墓、定凌の全体模型。円形の盛り上がったところの地下がちょうど地下宮殿になってるらしいですよ(゜Д゜))マヂ!!!

第13代神宗万暦帝の陵墓

地下宮殿まではえらく平坦な道がつづくわけで・・・。皇帝の陵墓っていうよりは、市民の憩いの場っぽい…。

んで、随所随所にあった装飾は割りとイケてたましたね。

第13代神宗万暦帝の陵墓で見られる装飾

第13代神宗万暦帝の陵墓で見られる装飾

(写真左) モチーフは雲ですよ、雲!?かなーりかわいい系。もう完全にドラゴンボールの世界♪

(写真右) 定陵の屋外テラスにあった、象のベンチ達。すっごい広い庭あったらちょっとほしいかも!?

にしても、故宮もそうだけど、この時代の中国に象なんていたのかなぁ?漫画の三国志だと、成都よりさらに南下した、今で言う東南アジアの近く(?)の南蛮とやらの王たちは象に乗って戦ってたけど・・・

第13代神宗万暦帝の地下宮殿

第13代神宗万暦帝の地下宮殿・・・。全然期待してなかったにもかかわらず、

( ゚д゚)ポカーン…

ってな感じです…。宮殿っていうくらいだから、もうちょっと装飾が施されてると思ってたわ、さすがに・・・

第13代神宗万暦帝の地下宮殿

第13代神宗万暦帝の地下宮殿

(写真左) 至る所でばらまかれてるお金たち。これも貴重な財源なんだろうなぁ・・・。週何回くらい回収してるんだべ?トレビの泉は週一回とか言ってませんでしたっけ?

(写真右) 万暦帝と皇后の棺、のレプリカ…。いやーね、単なる箱にしか見えないわけですよ、レプリカ置かれたって…。

万里の長城

(写真上) 地下宮殿に埋蔵されていたお宝のひとつ!?本物なのかどうか説明なし。もし本物だったら相当な保存状態ですよね!綺麗だし♪でも、図柄はこれまたドラゴンボール…。この時代、鳥山明さんは今以上に大活躍できたんでないの!?

北京

北京

(写真左) 定陵内にあった郵便ポスト。こんな山奥にまでちゃんと取りに来てくれるんだろうか…。月一回とかだったりして(笑)

(写真右) 漢字読めなかったけど、「○爪△」って書いてたから、きっと得意の龍の爪を模した木ってことなんだろう、なんかそんな感じする。

 



 

んで、夕方、北京事務所の所長とも合流して、

北京でいただく日本のお寿司

所長の二番目にオススメのお寿司屋さんに連れて行ってもらいました♪(ちなみに、一番目にオススメなお店は予約でいっぱいでした・・・)

お店の雰囲気も味も、日本でやってても比較的、ちょい贅沢な感じのお店で、そのくせお値段も飲物抜きで3000円とか言い出しやがるから、またしても超びっくり!!

安っ!エッ(゚Д゚≡゚Д゚)マジ?

日本じゃ絶対自分の金で行けないよ、このクラスのお店…。

というわけで、あっという間だった北京滞在もあまりにあっさり、今晩で終わり。明日は朝、8:25発の飛行機で約2ヶ月ぶりの日本へ向かいまーす♪

にしても、国際線の時間、早すぎる…(涙)

 

おしまい