2008年12月28日
早朝6時・・・
まだ陽も昇らない真っ暗闇の中、たく&ぶーはひっそりとワディ・ムーサのバスターミナルとおぼしき場所のベンチに腰掛けていた・・・(冒頭写真)
今日は、ここワディ・ムーサからアンマンを経由して、一気に今回の旅の目的地(ヨルダンはあくまでついでに寄っただけ、笑)、イスラエルの自称(?)首都、
エルサレム!!!
に入るつもりだ(ちなみに、国連が認めるイスラエルの首都はテルアビブ)
イスラエルの入国審査やら入国スタンプやらについてはいろんな噂が飛び交っているものの、共通してるのは、とにかく時間が掛かるってこと。アグレッシブに世界各地(特に中東諸国)を回っている人は、4時間とかそういう意味不明なタイムスパンを要する入国審査らしい Σ(゜Д゜|||)エッ!?
なので、アンマン行きの始発便である6時発(朝は6時、6時半、7時の3本っぽい)に乗り込もうと、5時45分くらいにバスターミナルに到着したのだが、その時、なぜかまだ6時前だというのに、うちらを無視してバスが出発… ( ゚д゚)ポカーン…
というわけで、こんな闇の中で放置プレー状態のたく&ぶーは、おそらく6時半に来るだろう次のバスを待っていたわけなのだが、しばらくするとさっき出発したっぽいバスが戻ってきた(@・Д・@)??
どうやら、ワディ・ムーサの街をいろいろ回って、旅人をピックアップしてきたっぽい。なんだよ、それなら先にバスターミナルに来たうちらを最初に乗せろよな・・・
ってな感じで、結局満席になるまでターミナルで待機後、6:25になってようやく出発し、
途中休憩をはさみながら(写真左)、昨日の朝の出発地ムジャンマ・ジャヌーブ(Wahadat Station)に到着したのが朝の9時半。
んで、そこからタクシーに乗り、多少ぼったくられながらも、途中にある見所アブー・ダルウィッシュ・モスクにちょろっと寄り道し、イスラエルとの国境であるキング・フセイン橋行きのバスが出てるらしいTabarbour Station(ムジャンマ・シャマーリと同じ???ムジャンマ・アブダリの閉鎖後にできたメイン・バスターミナルっぽい???詳細要確認)に向かう(写真右)
んで、到着後、そこからキング・フセイン橋に向かうバスを探そうとしたところ、うじゃうじゃとその辺の輩たちがやってきて、
(。-`ω´-)「(その辺の輩たち)キング・フセイン橋行きのバスは朝のみだ。この時間だともうタクシーで行くしかないぞ。値段は一人5JDだ。」
等と言い寄ってきたものの、概してこういう場合は、ちょっと探せばちゃんとバスがあるか、無いにしても、多少安い交通手段がある場合が多い(笑)
ってことで、
(╬◣д◢)ァァン?「(たく)嘘つけ!うちらは別の交通手段探して、それを使って行く!」
なんて強気に言い放って、その場を去ったまでは良かったものの、どうにも良い代替手段が見つからなかったので、恥ずかしながら戻ってタクシーに乗り込む(苦笑)
タクシーに揺られること数十分で、
第一関門、ヨルダン側の国境に到着。
ん?第一の関門(@・Д・@)??
何故かって言うと、実はこれには、
イスラエルの入国スタンプの存在
が大きく関わっている。というのも、イスラエルの査証や入国スタンプってのは結構曲者で、うかつな対応をしてしまうと、今後、再び中東を旅しようとした場合のネックになるケースがあるらしいのだΣ(゜Д゜|||)エッ!?
具体的には、パスポートにイスラエルの査証、入国スタンプが押してある場合、イラク、レバノン、リビア、サウジアラビア、スーダン、シリア、イエメン、ソマリアの8か国で入国を拒否される場合があるっぽい(驚)
なので、こればっかりは、入出国に先立って、しっかり情報収集しておく必要あり↓
- イスラエル(ヨルダン川西岸)とヨルダンとの出入国ポイントの一つであるキング・フセイン橋(イスラエル名アレンビィ橋)に限り、イスラエルの入国スタンプ無し(パスポートではなく、別紙に押印)で入国できる場合があるらしい(ただし、その時の情勢や、審査官の性格等に大きく左右される・・・)。
→その後も中東旅行を計画している旅人はここを使っての入出国が必須!? - ヨルダンから陸路でイスラエルへ出入国する場合は、例えイスラエルの入国スタンプがなくとも、ヨルダンの出国スタンプがパスポート上に残っていれば、イスラエルへの入国事実が判明する場合があるらしい。
→万全を期すために、ヨルダン側の出国スタンプも別紙押印してもらう必要あり。 - 通常、ヨルダン入国に必要な査証は、国境付近や空港で入手可能だが、キング・フセイン橋では例外的に入手不可らしい。
→イスラエルに空路で入国し、キング・フセイン橋から出国する場合は要注意! - キング・フセイン橋は、平日(日~木曜日)午前6時半から午後10時、金、土曜日は午前8時から午後8時まで開いているらしい。
- イスラエルでは男女問わず兵役がある関係で、入出国審査官は、ばっちりメイクの20代前半の女性らしいΣ(゜Д゜|||)エッ!?
しかも結構かわいいらしい( ・ノェ・)コショッ
というわけなので、ヨルダンでもイスラエルでも出入国スタンプを押されないよう意思表示をする必要があるわけなのだが、本当にそんな、いかにも不法入出国的な方法が許可されるの???と疑問に思いつつ、ヨルダン側出国審査官に、恐る恐る、
(((( ;゚д゚)))アワワワワ「(たく&ぶー)ノースタンプ、プリーズ」
(。-`ω´-)「(審査官)何故だ?」
(((( ;゚д゚)))アワワワワ「(たく&ぶー)今後、他の中東諸国を旅行したいからです・・・」
(。-`ω´-)「(審査官)おぉ、そうか。わかった。」
と、意外とあっさりOKが出たんで、安堵していると、
―(#゚Д゚)=○)ズバーンっ.!!!!!!
と、強烈な音とともにパスポートにスタンプが押された音が鳴り響くΣ(゜Д゜|||)エッ!?
(゚ロ゚;ノ)ノ「(たく&ぶー)な、なんでスタンプ押しちゃったんだよぉ。・゚・(*ノД`*)・゚・。 シクシク 」
とちょっぴり半べそかきそうになると、
(。-∀-) ニヒ♪「(審査官)ん?どうした?」
とかつって、何も押されていないパスポートと出入国スタンプが押された紙切れを見せ付けてきてニヤニヤψ(*`ー´)ψ ゥヶヶ
どうやら、別紙をパスポートの上にのせて、あたからもパスポートに押印したかのように見せかけて、うちらをからかってたっぽい・・・
まったく、結構なブラックジョークだったぞ、これ・・・('▽'*) ・・・ァハハ
ま、それでもとりあえずは第一関門クリアってことで、国境バスに乗り込み(写真左)、数分でヨルダンの出国ゲート(?)を抜け(写真右)、
緩衝地帯の不毛な大地をひた走り、キング・フセイン橋(写真左)を超えれば、いよいよイスラエル入国(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
んで、さっそく検問チックな場所でバスを降ろされパスポートチェック。すると、いましたよ、バッチリメイクの軍服娘二人組がw( ̄△ ̄;)wおおっ!
(ちなみに、片方は噂どおり結構かわいかっただけに(?)、一緒に居合わせたイタリア人おじちゃんはちゃっかり盗撮してた)
しかも、ものすごいでっかい銃(こんなのアメリカでも見たこと無いよ・・・)を肩にかけて、こちらを監視してやがる・・・。なんかこの軍服女の子たちってば、銃を持つにはあまりに小娘過ぎて、もし今、携帯に彼氏とかから別れを切り出すメールなんか来た日には、持ってる銃を乱射しそうな勢いで恐ろしい・・・(-д-)ア八八…。。。
ま、それはさておき、ようやく入国審査の建物に到着。バスから外をのぞいてみると、今度は、サングラス&私服の兄ちゃんが、ガムをくちゃくちゃえらそうに、これまたスゴイ銃をかついでこっちを見てやがる( ;´Д`)ヒィィィィィィー!
と思ったら突如、このバスに向かって歩いてきて、中に乗ってた女の人一人を指名して奥の方に連れて行ったりしたもんだからさぁ大変。初っ端から強烈に恐怖感を植えつけられてるんですけど、僕ら・・・
んで、お次は、いよいよ、第二の関門にして最大の難所、
イスラエルの入国審査。
こちらも噂どおり、小娘たちがずらっと並んで立ちはだかってる..・ヾ(。>д<)シ こえぇぇぇ
入国審査ってのは、大抵の場合、審査官の人柄や気分によってその難易度が大きく左右されるものなので、一通り、生意気そうな女の子たちを物色してみると(笑)、一人だけ平安美人ちっくな優しそうな女の子がいたんで、その列に並んでみるヾ(*´∀`*)ノ゛キャッキャッ
うちらの前には英語がまるで駄目そうな国籍不明の家族3名と、さっきのイタリア人盗撮おじさんとその奥さんの2名。
で、英語がさっぱり家族はさっそく入国審査に苦戦し、すかさずイタリア人おじちゃんが間に入り、巧みな話術で平安美人をご機嫌にしてくれたおかがで、家族3名はスタンプを押されることなく、無事にイスラエルへ入国成功♪
さ、さすがイタリア人男性・・・( ̄□ ̄;)アセアセ.....
でもって、続くイタリア人おじちゃん自身の順番になっても、引き続き巧みな話術で終始和やかに入国審査がすすみ、さぁ、そろそろたく&ぶーの番だと思った矢先、
o(。・ω・。)○☆ ズバーン!
見事、イタリア人おじちゃんのパスポートにイスラエル入国スタンプが押されたのでした・・・。
( ̄□ ̄;)アセアセ「(イタリア人おじちゃん)あ、なんで押しちゃったの!?」
゜+.(・∀・).+゜ 「(平安美人)だって、あなた、ノースタンプって言わなかったわよね?」
ガクッ!!_| ̄|○
まさか、平安美人のご機嫌取りに夢中で自分の要望を伝え忘れるとは・・・(´,_ゝ`)プッ
そんなこんなで、ようやくたく&ぶーの順番となり、直前にそういう出来事があったせいか、平安美人の方から、
゜+.(・∀・).+゜ 「(平安美人)ノースタンプ、よね?」
なんて言って来てくれて、激しくスムーズ♪イタリア人おじちゃん、捨て身のギャグをありがとう(_≧Д≦)ノ彡☆♪
ちなみに質問された内容はと言うと、
・イスラエル国内のどこに行くか?
・宿泊先の予定は?
・帰りのフライトスケジュールは?
・West Bank(パレスチナ自治区ヨルダン川西岸)に行く予定はあるか?
等で、最後を除けばいたって普通。まぁ、最後は行く予定があっても皆さん嘘ついて「行かない」って答えるだろうけどね…(苦笑)
その後は、別紙に押してもらった入国スタンプを即座に没収されたり(入国記録が無いと、検問とかで面倒そうなので、没収されたくなかったけど)、
国境(アレンビィ橋)からエルサレム旧市街までのシャトルバス(写真左)が、軍の輩どもの意味不明な指示により、何度も出発を阻止されたりと、ひと悶着あった上に、もうすぐ旧市街ってところで、今度は大渋滞に巻き込まれたのか、バスが全然前に進まなくなった(写真右)
が、単なる渋滞にしてはあまりにも微動だにしないので、バスを降りて前方を確認しに行ってみると、
ヘ(-′д`-)ゝヤレヤレ
何やら、検問所のところで、軍服姿の兵士たちが道路封鎖してらっしゃる・・・
はぁ・・・(-д-)ア八八…。。。
こういうの見ると、いつだかのストライキを思い出すわ・・・
いずれにしても、こりゃ、しばらく時間が掛かるなってことで、周囲でくつろぐラクダなんかを見ながら時間を潰す・・・
2時間弱後・・・
ようやく道路封鎖が解除され、何も無かったかのように車たちがエルサレムへ吸い込まれていき、16時半ちょっと前には、バスの終点である、エルサレム旧市街ダマスカス門付近に辿り着いた(v^ー゜)ヤッタネ!!
うちらもほんと逞しくなったものだよ、ほとんど動じずにここまでやってこれたもんねぇ♪
なんて喜んでいると突然、中国人っぽい旅人のおじさん二人組がやってきて、
ヾ(;;゚□゚;;)ノ「(おじさん二人組)今、国境からやってきたのか?今、国境は開いてるのか??」
等とものすごく慌てた様子でまくし立てて来たんで、
( ̄□ ̄;)アセアセ..... 「(たく)開いてたことは開いてましたけど、エルサレムに入るまでものすごい時間が掛かりましたよ」
ヾ(;;゚□゚;;)ノ「(おじさん二人組)時間が掛かるのはわかってる、私たちもそうだった。それよりなにより、とにかく国境は開いてるんだな」
と言って、去っていった・・・
なんか良からぬことでもあったのかな、治安的に・・・
つづく・・・