2007年3月16日
オフィスでやんなきゃならないお仕事はぱっぱと済まし(?)、BRICsとしてもてはやされ、今でも毎年10%以上の経済成長を続けている上、来年に迫った北京オリンピック開催に向け、街のいたるところにものすっごい建物が乱立しつつある、
エネルギー全快の大都市、北京市内へ!
で、まず向かったのは、急ピッチで北京オリンピック施設が建設されているエリア。
なんと3交代で建築中らしいですよエッ(゚Д゚≡゚Д゚)マジ?
(パースのソースはこちら(オリジナルではないけど)↓
Beijing National Stadium – Herzog & de Meuron (2008) – Art Days (art-days.com))
見てくださいよ、この異常な建物、やばいでしょ、すごすぎるでしょ!?
通称「鳥の巣」と呼ばれるこちらの建物の設計は、ヘルツォーク&ドムーロン。外側がランダムメッシュの鉄骨で包まれた存在感たっぷりの構造体ですな。
(写真左) こちらがその鳥の巣の建築現場。外側のランダムメッシュはほぼ完成。にしても、空はほんっとに汚いな。これ、曇ってるんじゃなく、いっつもだいたいこんな感じらしい…(汗)
(写真右) 天安門広場に隣接する北京都市計画館にある北京市模型で、真ん中がその鳥の巣です。都市計画館なんか行ってるあたりがいかにも仕事って感じで良いアリバイになりますな(←いや、だからちゃんと仕事してますって・・・)。いずれにせよ、なかなか良いところでしたよ、北京市を俯瞰できて♪
んで、続いて向かったのは、地元企業はもちろん、外資系企業もガンガン進出してるエリア、CBD(Central Business District)。
で、何がびびるってやっぱりこちらの建物でしょう・・・
そうです、
CCTV(China Central Television)!
キタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━ !!!!!!!!!!
な、な、なんすか、こりゃーーーーっ∑( ̄□ ̄ノ)ノ
真ん中すっぽり抜けてますけどぉっ(驚)
(写真上、CCTVのCGパースのソース→https://www.chinatoptrip.com/cctv-new-tower.html)
(写真左) この斜めに立ち上がっている部分が、最後つながるときってちょっと緊張ですね、一番倒れる可能性が高まりそうだもんね…(汗)
にしても仮設(構造はもちろん、落下防止対策とかさ・・)がたいへんだろ、これ・・・
(写真右) 再び、北京都市計画館の模型。写真がちっちゃくて見にくいですが、もちろん真ん中がCCTV。
とりあえず、北京市内を一通り見ただけで、この超大国には絶対かなわないだろ・・・って悲しくなりますね…(涙)
そりゃ、環境問題はまったく手をつけてなければ、あまりの急成長にインフラ整備が全然追いついてないし、農村部に住む8億人だかの国民はいまだに相当な貧困みたいだけれども、なんかスケールが違いすぎるよ、日本とは・・・。
量とスピードが完全に質を凌駕してる・・・
半端ないよ・・・
でも、ふと、日本の高度経済成長期とかバブルのときってどんな感じだったんだろう、って思ったわけで。今日、自分が北京に対して抱いた感情と同じものを、あの当時の日本をリアルタイムで目の当たりにした世界のビジネスマンたちもきっと、日本に対して抱いたんだろう。
そう考えると、この小さな国で、そして、たった1億2千万人のリソースで、当時この国を世界の大国にまで押し上げた先人たちのすごさを改めて感じることが出来るよね(ってことで、北京でのお仕事終わり、笑)
そんなわけで、ここからはお待ちかねの(?)、北京市内観光へ!ってことで、まず向かったのは、もちろん、
一度に50万人も収容できると噂の天安門広場
と、
明清の歴代皇帝の王宮、故宮(紫禁城)♪
で、上の写真はご存知、天安門広場の北に位置する天安門♪
どうやらその昔(といっても1949年)、この場所で、毛沢東が中華人民共和国の成立を世界に宣言したとか。だからこのど真ん中に毛主席の肖像画が飾ってあるんだねぇ~。
ちなみに、この真ん中の橋は、科挙をトップ合格した超エリートとかしか渡れなかったとか。
(まぁ、それはさておき、今はこの橋の上で衛兵が監視してるわけですけども、こんなにみんなに見られる仕事嫌だよねぇ…ボソッ)
(写真左) ところどころ修復され、かなり色鮮やかに。でも、那覇の首里城ほど、やすっぽく見えないのはなぜ!?
で、それはさておき、なんか嫌な予感がする…。その昔、アテネオリンピックの直前にアテネ行ったら、パルテノン神殿、超修復中だったよなぁ・・・
(写真右) 建物の内部まではあんまり修復してないみたい。
んで、天安門を抜け、いよいよ故宮博物館の南の入口、
午門(ごもん)へ♪
そうそう、中国の人って、やっぱり昔から風水的なものをかなーり重要視してたらしくって、それによると北を背に、南を向いて立つのが良いみたい。なので、故宮内の主要な宮殿&門はぜーんぶ南向き。
あ、故宮についても補則しときますね ↓
基本情報
- 紫禁城(しきんじょう)あるいは故宮と呼ばれる。故宮は「古い宮殿、昔の宮殿」という意味。
- 中華人民共和国の北京市に存在している明王朝と清王朝の旧皇宮に当たる伝統建築。
- 明王朝による1421年の南京から北京への帝都遷更以降、1912年にラストエンペラー・溥儀が退位させられるまで(清王朝の滅亡まで)の約500年間、中国統治の中心として君臨。
- 1987年に、「北京と瀋陽の明・清王朝皇宮」の一つとしてユネスコの世界遺産(文化遺産)として認定された。
- 現在は、明と清の歴史を伝える博物館「故宮博物院」として一般開放されている。
で、
・・・
・・・・・・
ガ━━━━━━∑(゚д゚lll)━━━━━━ン
やっぱりね・・・、一番メインの中国最大の木造建築、「太和殿」が工事中(涙)
観光は、仕事ついでじゃなく、自分でしっかり金払って来いよ、ってことだねorz
(上写真) 故宮のいたるところで見かけたレリーフ。故宮の中心を南北に貫く道上にあり、皇帝の御輿だけが通れたらしいんだけど、もっと緩やかにしてあげないと、御輿担ぐ人たちしんどいでしょ、どうみても(汗)
だって、このレリーフの傾斜とその両脇の階段の傾斜が同じなんですよ!スロープと階段が同じ傾斜ってのはありえないだろっ!!!しかも、何を血迷ったか石灰石に彫ったらしく、深刻なひび割れしてるのもあれば、酸性雨でディテールがちょいと解けてるのもある始末・・・。もっと雨風に強い素材使ってよ・・・
(写真左) 狛犬ならぬ、狛象???超めずらしいんだけど゚+.(◕ฺ∀◕ฺ)゚+. わぁ♪
でも、絶対、象の手(足?)は、こんな方向に曲がらないだろ・・・
(写真右)こっちは狛龍??
(写真上) 普通の狛犬かと思いきや、なんと、左手のところにガキんちょがいらっしゃいます。
(写真左) なんか、皇帝たちはめずらしい石を集めるのがわりと趣味だったっぽい。いたるところに謎な石が展示された上に、しまいには、謎な石の上に茶室みたいのまで建ててるし。金持ちの趣味はイマイチわかりませんな・・・
(写真右) 1時間以上もかけてようやく故宮博物院を出たと思ったら、眼前の小山の上に建物が・・・。ちくしょー、疲れてるってのに、もうひと頑張りしたくなるじゃねぇーかよぉーっヽ(`Д´)ノ
というわけで、筋肉痛覚悟でスーツ&革靴のまま、この小山、景山の頂にある万春亭へ。
すると・・・
キタ━━━━━━(◕ฺ∀◕)━━━━━━ !!!!!
いいじゃないですか!!!来た甲斐あったよ!!!故宮を一望できるんじゃんか(☆´□`)サイコォォォー♬♬
でも、またしても景観的に一番重要そうな故宮の北門、神武門が工事中(涙)
でもって、お次は、皇帝が五穀豊穣を天に祈願したとかいう、世界遺産「天壇(てんだん)」へ♪
地球の歩き方(’06~’07)だと現在修理中とか書いてるから、あんまり期待しないようにしてたんですけれでも、
(・∀・)ィィネ!!(・∀・)ィィネ!!(・∀・)ィィ――ネ!!
なんか、ドラゴンボールっぽいっ!!!
故宮博物院を回った後の体には、こちらもあまりにも広すぎてしんどい限りでしたけれでも、かなり満足させられちまいましたヾ(≧∇≦*)〃ヾ(*≧∇≦)〃
でも、想像してたよりはちっこかったなΣ(ノ∀`*)ペチッ
(写真上) 夕方になるにつれ、精力的に観光したり、回音壁で叫んだりと、しだいに元気を取り戻す(笑)
もちろん、仕事よりも観光や夜が好きなわけではなく、アメリカとの時差ぼけのせいですよ(なはず)(;¬∀¬)ハハハ…
(写真左) 続いて向かった、北京の下町「胡同(フートン)」の手前で見かけた、中国のスターバックス。
日本はなーんで、こういう景観統制みたいのやんないんだろうなぁ?マックだって、ケンタだって、もちろんスタバだって、なんか日本仕様の建物にしてほしいものですよ。その方が観光客の楽しみも増えるしね♪
(2021年8月追記:今はあるよね、京都二寧坂ヤサカ茶屋店とか太宰府天満宮表参道店とか)
(写真右) こちらがその胡同。さすがに意図的に残された下町だけあって、暗いし、大都市の喧騒もなくって、なかなか風情がある感じ。
しかも、昔ながらの中国式便所までありましたよ、穴だけ開いて個室になってない大便所・・・(苦笑)
なんかこの辺の住宅には便所がついてないらしく、みんなでこの公衆便所を使ってるみたい。で、その便所をのぞいてみたら、成人男性2人が入口の方に向かって談笑しながらウンコされてました・・・(苦笑)
(写真左) 通りをちょっと曲がるとこんな感じ・・・。個人旅行で普通に観光だったら踏み込まずに完全に引き返すけれども、今日は北京事務所の皆さんも一緒だったから、強気になって、この道の奥にあるとかいう知る人ぞ知る(らしい)お店に行ってみることに。
(写真中) で、辿り着いたものの、狭いし、暗いし、高いし、不穏な雰囲気が漂ってるしで、あわててもと来た道を戻るのでした・・・
(写真右) 無難に人気ありそうなお店でお夕食。なんか、塩満載のつぼの中でつっこまれた焼き海老がかなーり美味でしたね♪あと、青島ビールもね(≧▽≦)ノ
ふー、実際も、日記的にも相当ながーい一日だったなぁ。書くの、かなり疲れたし(汗)
おしまい。