宮崎駅の長い夜・・・

2022-05-18

青島

2002年9月2日

 

2週間ぶりの野宿はやっぱりちょっとしんどかった・・・

といっても、今日は一旦、宮崎駅と別府駅の中間くらいまで戻り、神話と伝説の町「高千穂」で「真名井(まない)の滝」にうっとりした後、それから再び宮崎まで戻って、青島の「鬼の洗濯板」に行こうと思ってるんで、とてもじゃないけど今日中に次の目的地、鹿児島県にすすめそうも無い・・・

というわけで、今晩もまた人気の無い宮崎駅の裏側で睡眠となりそうだ(o;ω;o)ウゥ・・・

ま、それはさておき、さっそく、宮崎から延岡に向かって、そこで、

高千穂峡

高千穂鉄道に乗り、高千穂峡を目指す。+.゚ヽ(*´∀`)ノ゚.+。

天照大神の孫ニニギの天孫降臨の地として知られる、ここ高千穂。

そこへ至る景色は実にすばらしく、青緑色の水を湛える五ヶ瀬川が阿蘇溶岩を寝食してできた風光明媚な高千穂峡をすすみ、

高千穂峡

高千穂峡

五ヶ瀬川の上、断崖絶壁に架かるいくつもの鉄橋を渡る。

んで、到着した高千穂駅からは、宮崎県一の絶景を堪能すべく(←主観)、となりのトトロクラスの田舎道を、かるく道に迷いながらも(笑)、ひたすら森の奥へ奥へと向って歩く。

なにせ、今でこそ、宮崎県といえば、東国原知事だろうけど、その当時の自分の中でのNo.1は、チキン南蛮、日向地鶏(写真右)、青島の「鬼の洗濯板」を抑えて、ダントツ、

真名井の滝

日本の滝百選、真名井の滝(人´∀`).☆.。.:*・

だっただけに、楽しみすぎてしょうがなかったのだ(_≧Д≦)ノ彡☆♪

そして、期待通り、高千穂峡の深淵を覆う森の中、緑白色とでもいうのか、不思議な色彩を放ち、木漏れ日を映す水面へ降り注ぐ、美しい真名井の滝・・・

ほんと、神秘的すぎる゚+.(◕ฺ∀◕)゚+. わぁ♪

旅行会社のパンフレットで一目ぼれしてここまでやってきたけど、これは本当に一見の価値があるね♪

ちなみに、ボートで、真名井の滝の間近まで近づいて、その迫力を感じることもできるらしい(・0・。) ホホ-ッ

※2005年の台風による影響で、この高千穂鉄道高千穂線は廃線になっちゃったみたい・・・。日本国民が旅行に関心が薄くなったのか、それともあまりに簡単に海外に行けるようになったせいなのか・・・、まぁ、両方が理由なんだろうけど、乗ったことがあるだけに切ないっす・・・

ちなみに、この日から18年後の2020年8月に、匠(当時8歳)の47都道府県制覇最後の地として訪れたのが、こちらの宮崎県。子供達に緑あふれる高千穂を見せたい!って思ってたら、結構タイミングを逸しちゃったんだよねぇ↓

高千穂峡・真名井の滝
緑あふれる夏の高千穂!

ぐるり九州の旅、7日目の2020年8月9日。自身18年ぶりの高千穂峡!で、4歳にして46都道府県を踏破しつつも、その後4 ...

 

その後、再び宮崎に戻り、日南海岸国定公園の北端に位置する小島、青島に向かう(冒頭写真)

んで、ここの見所はなんといっても、波状岩が連なって縞模様を形成する、

鬼の洗濯岩

鬼の洗濯板」と呼ばれる奇怪な光景だΣ(゜Д゜|||)エッ!?

こりゃすごい、ほんとに洗濯板っぽいw( ̄△ ̄;)wおおっ!

しかもその洗濯板のデコボコ一つ一つに、こんな

鬼の洗濯岩

カメの甲羅みたいな模様がついてるっていうからまた不思議。

どうしたらこんな模様が自然にできるんだべ・・・

でもまぁ、そんな難しいこと考えてもしょうがないので、乗換えの宮崎駅で買ってきた、

鬼の洗濯岩

鬼の洗濯岩

宮崎名物とやらの駅弁「椎茸めし」を喰らうも(写真左)、こんな夕暮れの小島にたった一人なのは、結構切なかったり(o;ω;o)ウゥ・・・(写真右)

※ちなみに、鬼の洗濯岩にはその後も何度か足を運んでいて、最後に訪れた2020年8月の旅の思い出はこちらから ↓

日南海岸国定公園
ぶらり、日南海岸国定公園

で、こちらは、ぐるり九州の旅、6日目となる2020年8月8日。シェラトン・グランデ・オーシャンリゾートの朝食ブッフェから ...

 

で、日が完全に沈む前に鬼の洗濯板を後にして、宮崎駅に戻った。今晩も駅の裏手で寝るつもりだけども、やっぱ人間ってのは、昼間ならまだしも夜は、断然屋内(駅構内だけど・・・)で過ごしたいものらしく、とりあえず、改札前のベンチで一眠り・・・

(ㅎωㅎ*)ウトウト

・・・

(#゚Д゚) ゴルァ!!「(駅員)兄ちゃん、困るよ、こんなところで寝られちゃ!」

と、

鳥取ぶりの心無い駅員の怒声で起こされた(*-`Д´-*)。゜

 

超冷酷・・・

 

って、そりゃ本来当然ではあるけどさ('▽'*) ・・・ァハハ

で、そこからが長い夜だった・・・(遠い目)

終電到着と共に駅から追い出され、昨日と同じように人気の無い、駅の裏側で一人寝床の準備をはじめる・・・

が、

中途半端に通る通行人が気になって、全然落ち着かない・・・

駅の真正面とか、そういう場所で堂々と寝てれば通行人なんて特に気にならないんだけど、こんな駅の裏側で隠れて寝てる姿を人に見られると、なんだか無性に恥ずかしいっ!って気持ちが(いっちょ前に)沸いてしまい、いっこうに寝付けない…

んで、気分転換ってわけじゃないけど、今晩は駅正面のベンチで寝ようと試みるも、

 

Σ(゜Д゜|||)エッ!?

 

今度は、駅前のロータリーに、暴走族みたいな輩がめちゃくちゃ集まってきた上に、爆音を出しながらぐるぐるロータリーを回り始めて、半ば暴徒化…(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

ってか、宮崎、普通に怖いんだけど・・・

どうか彼らの目にとまりませんように・・・( ノД`)怖いよ…ママンッ・・・

 

・・・

 

1時間後・・・

 

結局、怖いあんちゃんたちが気になって、とてもじゃないけど寝れるような状況じゃなかったんで、駅前のベンチで一人ぼけーっと、暴徒達が寝静まるのを待つ(´口`)最悪↓↓

すると・・・

 

ε=ε=ε=ε=ε=ヾ(;゜□゜)ノ ニゲロォ!!

 

な、なんだ!?∑(゜д゜υ)

突然、目の前をチャリンコに乗ったガキんちょが駆けていった!!!

 

ε=ε=ε=ε=ε=┌(´゜Д゜)┘・∵. ─── ゴラァ!!!

 

うぉっ!!!ぉお!!(゚ロ゚屮)屮

今度は、おじさんが何やら走り寄ってきた!!(゚-゚*;)オロオロ(;*゚-゚)

(#゚Д゚) 「(おじさん)兄ちゃん、今、自転車乗った子供が通らなかったかい?」

ヽ(´Д`;≡;´Д`)丿アワワ「(たく)と、通りました!今さっき!」

(#゚Д゚) 「(おじさん)そうか、まいったな、行っちまったか」

と、突然、ぐったりしたように隣に腰掛けてきたヾ(・ω・`;)ノぁゎゎ

丑三つ時に宮崎駅前のベンチに男二人で座り込むという、そんなレアなケースに巻き込まれ、こちらも黙り込むわけにはいかなんで、恐る恐る話しかけてみた↓

ヾ(・ω・`;)ノ「(たく)あ、あのぉ、どうしたんですか?こんな時間に?」

(ノд`@)「(おじさん)いやね、さっきの奴は息子なんだよ。明日から、海洋学校の長期乗船実習が始まるんだけど、それが絶対嫌だ!って言いだして、家を出てっちゃったんだよ・・・」

ヾ(・ω・`;)ノ「(たく)そ、そうだったんですか・・・。そうですよねぇ、長期で乗船実習だなんて、年頃の高校生には辛い実習なのかもしれませんね・・・」

(・∀・)「(おじさん)ところで兄ちゃん、どっから来たんだ?」

ヾ(・ω・`;)ノ「(たく)北海道から来ました!こうやって駅とかで寝ながら青春18切符っていうのを使って旅行してるんです。」

(・∀・)「(おじさん)そうか!それはすごいな!宿がないんなら、今晩うちに泊まっていっても良いよ!」

( ̄□ ̄;)アセアセ..... 「(たく)い、いや、お気持ちだけで、じゅ、十分です・・・。これから、お子様といろいろとお話し合いをしないといけませんでしょうし、明日の朝までに・・・」

∑(゜д゜υ) 「(おじさん)おっ!忘れてた!あいつを探しに行かなくちゃ!兄ちゃん、じゃ気をつけて旅するんだぞ!じゃあな!」

 

・・・

 

嵐が去っていった・・

 

翌、

鹿児島

2002年9月3日

 

長い夜が明け、今日は朝から鹿児島へ。

活火山として有名な桜島、そして黒豚を喰らいに行くのだ( ̄¬ ̄*)じゅるぅうううう

街中から望む、圧倒的な存在感を放つ桜島゚+.(◕ฺ∀◕)゚+. わぁ♪(写真上)

すごいよ!

で、鹿児島に到着するや否やさっそく、

鹿児島

鹿児島

桜島フェリーに乗り込んで(写真左)、一路、桜島へ。

遠目でみる桜島は活火山って感じの荒々しさはなく、想像してたよりも全然、末広がりで意外と優美な感じ(写真右)

というのは勘違いで(苦笑)、

桜島大根に迎えられて到着した桜島で目にしたそれは、

鹿児島

優美さなんかは微塵も感じさせない、いかにも噴火でたくさん飛び散りました、って感じのゴツゴツした活火山そのものだった(驚)

鹿児島

w( ̄△ ̄;)wおおっ!

あ、荒々しい・・・

どうかいきなり噴火し始めませんように・・・

というわけで、桜島港から、そんな桜島の溶岩原を一直線に貫く「溶岩道路」を1時間程とぼとぼと歩いた後、鹿児島市内へと戻る。

ちなみに、この桜島と大隈半島が陸続きになったのって、1914年の桜島の噴火のせいらしい。って、まだ100年もたってないじゃん!(驚)

 

んで、ここ鹿児島県は、その昔、幕末から明治にかけて、近代日本の基礎を築き上げた英雄を数多く生み出した、あの薩摩藩の一部だった地域(◕ฺ‿ฺ◕✿)(u‿ฺu✿ฺ)ウンウン

なので、街中を歩けば、

鹿児島

鹿児島

西郷どん(写真左)やら大久保利通(写真右)に遭遇する。

そして、鹿児島市維新ふるさと館なる施設では、鹿児島県人を中心とした明治維新前後の歴史を勉強することができるんで、国づくりに邁進した英雄達のすごさに改めて感心してしまう(◕ฺ‿ฺ◕✿)(u‿ฺu✿ฺ)ウンウン

と同時に、例えあと10年経とうが、何の芽も出そうに無い自分の実力の無さに切なさも覚えてしまったり・・・

まぁ、それはさておき、

鹿児島

鹿児島

鹿児島といったらこれでしょ!って感じの六白と呼ばれる最高級黒豚のとんかつ(写真左)に、さつま揚げ&両棒餅(じゃんぼもち)(写真右)を食べながら自分を励ましつつ、次なる目的地、熊本へと向ったのだった・・・

にしても、

鹿児島

足がやばいね・・・(写真上)

サンダル焼けも汚ければ、さすがにずーっと裸足&サンダルで登山含み歩きまくってきたんで、親指の爪がはがれたよ・・・(´Д`。)グスン

※ちなみに、2016年年始に、匠を連れて鹿児島を再訪した時の思い出はこちらから ↓

新幹線800系
800系新幹線で、いざ、最終目的地、鹿児島へ!(佐賀・鹿児島)

昨日はPM2.5の霧の中、長崎を出発して佐賀は有田の陶山神社へ。いやー、ほんと不思議。記憶だともっと山側で階段登ったら森 ...

 

つづく

●16日目終了時点宿泊先別宿泊数
屋外泊: 3泊
駅構内泊: 7泊
スーパー銭湯泊: 3泊
車内泊: 3泊
ホテル泊: 0泊