合成かよ!?ファラオ安眠の谷で(古代都市テーベとその墓地遺跡)

2021-09-13

ルクソール

2005年11月1日

 

夜明け前・・・

何時だろう・・・(ㅎωㅎ*)ウトウト

アザーンが聞こえる・・・

夜明け前の礼拝を告げる鐘だ。

 

日本だったら、こんな早朝5時前騒音出しやがって!

って切れそうなものだが、何はともあれここはイスラム世界。ムスリム(イスラム教徒)でもない自分なんかにもなんとなく神聖な気持ちが沸いてくるのが不思議

んで、そんな朝からすがすがしい気持ちでいっぱいの僕とは対照的に、うちのぶーときたら未だ爆睡中…(苦笑)

あなたの睡眠根性?睡眠欲?には頭が下がります('▽'*) ・・・ァハハ

 

ちなみに、礼拝(サラート)っていうのは、ムスリムの信仰の基礎となっている、「六信五行」の五行(イスラムの五つの行い、つまり信仰の実践、行動すべきことを表している)のひとつで、夜明け前、正午過ぎ、午後、日没後、夜の1日5回、メッカの方角へ向かって行うことが義務付けられているんですって(≧◇≦)え~! きつっ!



で、この日は、

世界文化遺産「古代都市テーベとその墓地遺跡」巡り♪

ってことで、朝からメジャーどころ満載でお伝えいたします♪

まず向かったのは、テーベ(現ルクソール)のナイル川西岸にある、

ルクソール

巨大な2体のアメンホテプ3世の座像「メムノンの巨像」(写真上)

( ̄へ ̄|||) ウーム

どうも見るべき遺跡に見えませんが・・・。ちなみに、この巨像、昔は「像が歌う」って言われて不思議がられてたみたい。

地震によってヒビが入って、激しい温度差によるきしみとか風とかの影響で音が鳴っていたらしい。ただ、地球の歩き方によると、今は補修工事をして静かになったみたい。って、こんなただの壊れた座像を見るくらいなら、「像が歌う」現象を見たかったわけで…、汗)

んで、ここテーベのナイル川西岸を更に奥へと進めば、

ルクソール

いわずと知れた王家の谷!!!

ちなみに、全部で60箇所を超える墓がみつかってるらしんですけど、ほっとんどが非公開(涙)

にしても、雲ひとつない青空と岩肌との境界が合成のように見えてしょうがないんですけど・・・

ルクソール

ルクソール

(写真左) 王家の谷へはシャトルトレインで。左からぶー、Kちゃん、パパ。

(写真右) ツタンカーメンの墓にて、ちょいと説明をしてもらってるところ。

ルクソール

(写真上)ツタンカーメンの墓前にて。だって中は写真禁止なんだもん・・・(涙)

で、感想はというと、他のファラオのものと違って、やっぱ狭いなぁって感じ。若くして死んでしまったんで権力不足だったってことですかね。でも、そのおかげで盗掘をまぬがれて、保存状態は王家の谷で抜群の状態!!!

すっごい綺麗な壁画が残ってるんで狭いからって軽視せずにぜひ足を運んでみてくださいね♪

ちなみにその壁画には、ツタンカーメンの後継者(家臣からファラオまで上り詰めた)アイが登場してます。このアイとやら、なかなかの悪玉っていう噂が絶えない輩で、ツタンカーメン殺しの仕立人説も流れてるくらい。しかも、王位継承権を手中におさめるべく、おじいちゃんと孫ぐらい歳が離れているってのに、未亡人となったツタンカーメンの后アンケセンアメンと形式上結婚したりするし

ってなわけで、そんな奴が、ツタンカーメンの墓の壁画に登場してるっていうんだから、陰謀が交錯する当時の様子について激しく想像力をかきたてられますd(・∀<)

 

でもって、王家の谷の裏側にはこれまた、

ルクソール

合成かよっ!?∑(゜д゜υ)  

って感じの、エジプト初の女王

ハトシェプスト女王葬祭殿が登場っ!!!

王家の谷もそうでしたけど、まじで、空との岩肌の栄え目がやばいっ!超合成っぽいっ!!まじで、岩が張りぼてっぽく見えるんですけどっ∑(゜д゜υ)

この感覚は写真じゃなかなか伝わらないよね…。

って、そんなこと言ってたの、現地にいたメンバーの中でも自分だけだったんで、自分一人の感覚がおかしかったのかもしれませんが・・・( ̄ー ̄?).....??アレ??

ルクソール

(写真上) そのハトシェプスト女王葬祭殿から、東方(ナイル川方向)を望む。なかなか良く撮れてる写真ですね、我ながら。

 

ルクソール

(写真上)修復が進み過ぎててちょっと小綺麗過ぎるけども、壮大かつ美しい建築物♪(◕ฺ‿ฺ◕✿)(u‿ฺu✿ฺ)ウンウン

で、このハトシェプスト女王。なかなか発音が難しくって、たしか最初の「ハト」の方にアクセントが来てて、余計に発音し辛かったような記憶が…。なので、ガイドさん(日本語とフランス語を話すエジプト人)は「ハトちゃん」って呼んでたり(苦笑)

ちなみに、このハトシェプスト女王葬祭殿や王家の谷とナイル川の位置関係はこんな感じ ↓

ちなみに、上のgoogle mapを少し拡大したり、右側(東側)に移動すると、メムノンの巨象だったり、午後に訪問するカルナック神殿やルクソール神殿との位置関係もわかります♪


 

というわけで、ナイル川東岸に戻り、

ルクソール

ルクソール

(写真左) みんなでランチ。とはいえ、ぶーさんのご機嫌はそんなによくなかったり…。他人から見れば、どうみても普通に女の子と接してるように見えると思うんですけども、彼女目線ではそうは映らないみたい・・・。女心は難しいわ・・・ヘ(-′д`-)ゝヤレヤレ..

(写真右) ナイル河岸にて。明日は後ろにみえるファルーカ(帆船)で、ぶーと二人で揺られてみるか、と企んでみたり。

 

昼食後は、

ルクソール

ルクソール

カルナック神殿へっヾ(*´∀`*)ノ゛キャッキャッ

カルナック神殿にはいくつも神殿があって、写真左は、その中でも最大のアモン大神殿へと続くスフィンクス参道

で、その参道の両脇にはまたしても自己中ファラオ、ラムセス2世が…(写真右)

ちなみに、このカルナック神殿は、歴代のファラオがアモン神へ神殿や、オベリスク、神像などを寄進して巨大化した神殿であって、ラムセス2世のものでもなんでもないのに、こんな入口にどーんとラムセス2世が構えちゃってるんで、あたかもラムセス2世の神殿なのかと勘違いするとこだったわ。まったくどれだけ自分好きなんだよ…(汗)

ルクソール

(写真上)アモン大神殿の中でも圧巻の大列柱室!!!高さ23mと15mの2種類の柱が134本も並んでるんですよ!!!圧巻過ぎっ!

ルクソール

ルクソール

(写真左) 同じく大列柱室の柱の装飾。この精巧さはやばくないですか!?

(写真右) 当時の色彩がかなりくっきり残ってる梁。古代の遺跡で、梁もスラブも残ってる遺跡って初めて見たかも!?

ルクソール

(写真上) アモン大神殿の聖なる池にある、カエルかなんかの像の周りにて。トレビの泉みたいに、この周りを何周かするとまたこの地に帰ってこれて、さらにもう何周かすると好きな人と結婚できるらしい。もちろん、みんなで再訪を願って周った訳ですけども、ぶーだけさらに何周かまわってました・・・。

そして、自分が最後まで周らなかったことでますます関係が悪化したのは言うまでもありません…(笑)、

日本男児は恥ずかしがり屋なんだよ!覚えとけ!

ってなわけなのです(笑)

ルクソール

(写真上) 右にいらっしゃるのが豊穣の神「ミン」。下腹部にあたりがずいぶんと黒光りしておられるようで(苦笑)

んで、このミン神。エジプトうんちく図鑑によると、もともとは見ての通り(?)生殖の神だったらしいんですけど、いつの間にか植物成長や豊穣の神になったらしいんです。理由は、レタスの液が精液を思い起こさせるから、

ってなんだよ、ほんとかよそれっ!?(〃゜口゜)!?

ルクソール

(写真上)なんかすっごい気に入ったんですけど、このレリーフ。別に名もない浮き彫りなんでしょうけども、この牛の描写はなかなかすごいものがあると思いません!?

※今回もちょいちょい出てくる「古代エジプトうんちく図鑑」はこちらから ↓

 


 

でもって、本日のフィナーレを飾るのは、

ルクソール

ルクソール神殿っヾ(*´∀`*)ノ゛キャッキャッ

その昔、さっき訪れたカルナック神殿とスフィンクス参道によって結ばれていたらしい、アモン大神殿の付属神殿。

上の写真がその入り口、第一塔門なんですけども、ここにあるラムセス2世(←また登場…)の2対の座像の両脇には、その昔、2対のオベリスクがあったんですってヒソヒソ( ゚o゚)ヤダァ(゚o゚ )ネェ、キイタ?( ゚o゚)オクサン(゚o゚ )アラヤダワァ

 

けどっ!

 

今は左側の一本しかないですよね?もう一本の彼はどこに行ったかというと・・・

そうです!

ルクソール

フランスはパリ、コンコルド広場にある、この彼なんです!!(写真上)

よくもまぁ、こんなでかいものを運び込もうとしたもんですよ・・・(遠い目)

ルクソール

ルクソール

(写真左) ルクソール神殿の大列柱室。カルナック神殿のあとだとちょいとかすんで見えますね…、先にこっちにこればよかったよ(笑)

(写真右) 中庭のまわりに立派に立ち並んでるのは、またしても、

ラムセス2世

ではなく、今度はアメンホテプ3世(メムノンの巨象の彼)らしいです(笑)

まぁ、だれでも良いんですけど、要は、アメンホテプ3世が建てた神殿の前面に、後からそれらしい庭や塔門を追加して、しまいには自分の座像をどーんと座らせたのがラムセス2世ってことですね、まったくしつこい奴です(笑)

ルクソール

(写真上)これがその、神殿の一番前にえらそうに座ってるラムセス2世の座像。足元にいる、奥さんネフェルタリのまぁ小さいこと( ・ノェ・)コショッ


 

そんなわけで、今日の観光も無事終了♪

ただ、ラムセウス(ラムセス2世葬祭殿)とネフェルタリ(ラムセス2世の妻)のお墓も見たかったなぁ・・・、時間なさ過ぎ(ノд`@)アイター

ルクソール

(写真上)ホテルに帰ったところで、ちょいと散歩に出てみる。ようやくぶーと二人になったんでなんとか今までの挽回をして機嫌よくさせないとね♪明日につながるプレーだわ(笑)

にしても、彼氏はいつでも大変。誰か僕の心労を気遣ってください・・・ヘ(-′д`-)ゝヤレヤレ..

ルクソール

(写真上) なんか綿みたいな甘い食べ物をくれた兄弟。弟にお礼にペンをあげたら、兄貴が奪い去ってました・・・。頑張れ、弟よ!しまいに、この兄貴、ニヤニヤしながらバクシーシ要求してきやがって!

まぁ、断ったらすぐひっこんだからいいんだけども、弟君、こんなお兄ちゃんになっちゃだめよ( ・ノェ・)コショッ

ルクソール

(写真上) こちらがそのいただいた食べ物。目の前で作ってくれました♪ちなみに、翌日のぶーは猛烈な下痢に襲われてましたが、まさかこのせいではない、はず・・・

 

というわけで、今日も一日無事終わったんで、最後くらいはシリアスに締めてみる。

ルクソール

太陽が沈むナイル川西岸

奥深い谷、すなわち王家の谷

夕陽に輝くこのナイル川西岸を、古代エジプト人があの世のある場所だと信じた

というのもわからなくはないね。静けさに吸い込まれそうだもん。

 

つづく