2005年11月3日
ぶーの下痢の状態も、なんとか快方へ向かってるみたい(。→ˇܫˇ←。)
ということで(?)、今日は、エジプトって言ったら、ギザの三大ピラミッドか、これっきゃないでしょ!ってくらい超、有名な世界遺産を訪れるべく、
9:10、エジプト航空MS237便にてアスワン空港を出発。
んで、アスワンから行ける、その超メジャー級の世界遺産といえばもちろん、世界文化遺産「アブ・シンベルからフィラエまでのヌビア遺跡群」の構成遺産、
ナイル河岸の岩山をくり抜いて造られた「アブ・シンベル神殿」!!
(上の写真の真ん中上方にその雄姿が写ってるはず…)
ちなみに、この湖みたいなのが、世界最大の人造湖「ナセル湖」で、エジプトの近代化を目指して建設された(社会の教科書にも出てくる)「アスワン・ハイ・ダム」によってできたらしい。
というわけで、アブ・シンベル空港(ABU)に到着。
フライト情報
MS247便(エジプト航空)
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この記事の構成はこちら ↓
水没の危機!ユネスコによる救済劇
まず、アブ・シンベル神殿の所在地はというと、エジプト南部、スーダンとの国境近くで、
ナセル湖湖岸の、めっちゃ目と鼻の先(驚)
さすがに目と鼻の先過ぎだろ、って思ったら、
実は、この、神殿の目の前に広がるナセル湖のせいで(というよりアスワンハイダム建設のせいで)、一時期、
アブ・シンベル大神殿、小神殿共に水没確定!!
って言われてたんだって!!!
ガ━━━━━━∑(゚д゚lll)━━━━━━ン
いくら近代化って言っても、その発想はいかんでしょ、どうみても・・・((;゚Д゚)オレシラナイ
というわけで、1960年に立ち上がったのが、
我らが(?)ユネスコさんで、何したかって言うと、これまた信じられない方法なんですけど、この大神殿を1000個以上の四角いブロックに分割して、力業で、そっくりそのまま60m高台に移設したらしい(驚)
だからこんなにも、目と鼻の先にアブ・シンベル神殿があるのね。
にしても、著名な研究者の方々も、ずいぶんとまぁアグレッシブなことするよなぁ…(゜д゜;)マジ?
参考 - 世界遺産条約
1960年代にアブ・シンベル神殿を水没の危機から救った、ユネスコによる国際的な保存キャンペーンが、世界共通の貴重な文化財を保護する枠組みの必要性を認識させ、1972年の世界遺産条約採択につながったそう。
建築王ラムセス2世の最高傑作!「アブ・シンベル大神殿」
そんなわけでで、そろそろ本題に入りましょう!
建築王・ラムセス2世の最高傑作、
キタガヤキタガヤー(゚∀゚≡゚∀゚)キチャッタガネー!(名古屋風)
世界遺産、アブ・シンベル大神殿!!!
なんだこの、尋常じゃないスケールのラムセス2世像は。しかも4体も(驚)
圧倒されまくるんですけど…。
そこで皆さん、ちょっと想像してみて下さい…。
もし、これらのラムセス2世の巨像のかわりに、時の総理大臣(当時は小泉純一郎ね)の巨像が座っていたとしたら…。ありえないでしょ!?このラムセス2世の思考回路は、どう考えたって…。
今後、(現代人の思考回路でいけば)こんな建物造られることないだろうな…(それはそれで残念)
ま、造ってもらったおかげで今、遺跡を楽しめるんですけどね♪
にしても、
この足・・・、なんとも、
太すぎっ!のっぺりすぎっ!!!ガ━━(゚Д゚;)━━━ン!!
あーんど、バランス悪っ!!!
マジでどうしたんだべ!?
お顔は相当端正なつくりだってのに、あまりに他の装飾とかに力を入れすぎて、顔は理想化しても足まで理想化するのは、職人達がめんどくさくなったのか、それとも、理想化とかそういうのは無視で、ありのままのラムセス2世は、そもそも実態が、端整な顔つき&見苦しい足の持ち主だったのか…。まさか、この足が当時の最高の美脚ではないよね…。謎は深まるばかりだわ(笑)
あ、そうそう、神殿内は写真厳禁だったのが残念だったんですが、神殿内のレリーフその他もすっばらしいですよ♪
とりあえず、現地で買ったポストカードを撮影した(笑)、
アブシンベル大神殿内の大列柱室と、
ヒッタイトとのカデシュの戦いにおける、ラムセス2世の雄姿を描いたレリーフだけ載せときます。
大列柱室に立ち並ぶ8体の立像も、オシリス神の姿をしたラムセス2世、っていうんだから、神殿の外も中も立像もレリーフも、とにかくラムセス2世だらけ…。
ほんと、どんだけ自分大好きなんだよ、ラムセス2世・・・
豆知識 - アブ・シンベル大神殿
古代エジプトのファラオ、ラムセス2世が、紀元前1260年頃から20年の歳月を掛けて建設した壮大な神殿。ヒッタイトとの「カデシュの戦い」の記念碑的な意味合いを持ちつつ、隣国ヌビアに対して自身の権力を誇示するために建設された(諸説あり)。
大列柱室(写真2つ上)の奥深く(入口から約60m奥)にある至聖所には4体の神像があり、年に2回、2月22日と10月22日頃に至聖所まで朝日が差し込み、冥界の神「プタハ」を除く3体の神像を照らす「光の奇跡」が起こることでも知られる。
最愛の王妃に捧げた「アブ・シンベル小神殿」
お次は、ラムセス2世がその最愛の王妃、ネフェルタリのために建造した、
繊細優美な神殿、アブ・シンベル小神殿(写真上)
王妃ネフェルタリのために作っただけあって、ラムセス2世(左)とネフェルタリ(右)の立像が同じ大きさ♪(写真上)
そりゃ、王妃のために作ったんだから当たり前って言っちゃ、当たり前なんですけども、そうはいっても建設者は、
自分大好きラムセス2世・・・
彼の思考回路なら、平気で、あたかも自分の神殿のようにしそうですよね(苦笑)
って、実はやっぱり、期待を裏切らず(?)、立像の大きさは同じでも、ネフェルタリの立像が2体並んでるのに対して、自分の立像は4体だったり…
さすがです、ラムセス2世('▽'*) ・・・ァハハ
あと、立像の足元には2人のお子さん達の立像が。ただ、大きさは親の足一本分・・・
小さっ!!!遠近法も何もなしっ!!!
ちなみに、アブ・シンベル大神殿と小神殿の位置関係は、
こんな感じで、すぐ近く(写真上)
というわけで、後ろ髪ひかれつつも、わずか3時間程度のアブ・シンベル滞在を終え、ここから車で10分のアブシンベル空港より、空路アスワンへ戻りまぁ~す♪
フライト情報
MS250便(エジプト航空)
-2.png)
アブシンベル観光の拠点「アスワン」
んで、所要時間わずか40分のトリップ後、真昼間のアスワンに到着。
青い空、青い水に映える真っ白な帆「ファルーカ」
快晴のアスワンのお昼は、昨日の夕方見た景色とはまるで別物。
青い空、青い水に映える真っ白な帆。
そんなファルーカがすーいすいと浮かぶナイル川は、もう完全にリゾートって感じ(。→ˇܫˇ←。)
(写真上) 昨晩とはまーったく印象の違う、お昼のファルーカ。昨日は静けさに吸い込まれそうだったからなぁ。まぁそれはそれで良かったんですけど。
(写真左)観光客(団体)が乗るファルーカを狙い撃ちして、特攻する子供たち・・・。もちろん、観光客が乗るファルーカに近づくや否やバクシーシ攻撃です・・・(´Д`A;)
(写真右)今日は冷えピタいらずのぶー♪ 元気になってくれてよかったわ、マジで。
ナイルエクスプレスでアレキサンドリアへ!
と、いつまでも優雅にファルーカに揺られている時間もなく、17時には、ここアスワンを離れ、これがあるからこのツアーに参加したと言っても過言ではない、
ナイルエクスプレスに乗車っ!!!ヽ(゚∀゚ )ノ
んで、
アレキサンダー大王によって建設されたエジプト第2の都市、アレキサンドリアへ向かいまぁ~す♪
と、意気揚々と乗り込んだものの・・・
この夕食・・・( ̄へ ̄|||) ウーム
こないだのアメリカ横断で使った寝台列車「アムトラック」の感動が強すぎるのか、どうにも切ない気分になるのは私だけでしょうか・・・。ヨーグルトみたいの凍ってるし・・・(涙)
そして、この飯のまずさ、からの、
コンパートメントの狭さ・・・
そしてのこの暗い室内が、激しく切なさを助長するんですけど…(涙)
そうこうしてるうちに、
窓の外では一日に終わりが告げられようとしてましたとさ…
つづく