2002年9月4日
今日は、先日行った安芸の宮島を抑え、この旅で一番楽しみにしていた、
阿蘇の牧歌的大草原、草千里ヶ浜♪
を目指す。
で、阿蘇というのは、30万年前から9万年前に起きた4回の大噴火(特に9万年前の大噴火では九州の北半分が火砕流によって焼き尽くされたらしい…)によって形成された、世界有数の大きさを誇る、阿蘇カルデラがある地域。
南北25km、東西18kmにもおよぶ、
広大な外輪山に囲まれた阿蘇カルデラ(上図)
には、「火の国」熊本のシンボル、阿蘇山(阿蘇カルデラの中央火口丘を構成する、中岳など阿蘇五岳の総称)があるのはもちろんだけど、鉄道は走ってるわ、町村(今は市町村)があって人が住んでいるっていうんだから驚きだΣ(゜Д゜|||)エッ!?
中岳なんて活火山なのに・・・
参考 - 阿蘇カルデラの成り立ち
- 27万年前から9万年前に起きたAso-1・Aso-2・Aso-3・Aso-4と呼ばれる4つの巨大噴火によって、地下の大量のマグマが地上に放出され、その影響で地下に大きな空間(空洞)ができたため、地盤が陥没してカルデラが形成されたと考えられている
- カルデラとは普通の火口よりも大きい火山性の円形の陥没地のこと
- 日本国内で最も大きなカルデラは「屈斜路カルデラ(北海道)」で、「阿蘇カルデラ(熊本)」、「姶良カルデラ(鹿児島)」と続く
ま、それはさておき、さっそくJR豊肥本線に1時間半ほど揺られ(←意外と近い )、朝9時前には阿蘇観光の起点、JR阿蘇駅に到着。
で、阿蘇駅前から出てるって言う九州産交バス阿蘇山西駅行きを探すと、
ぉお!!(゚ロ゚屮)屮
数分後に出発じぁ、ありませんかっ!!タイヘンダァ!! ヾ(゚ロ゚*)ツ三ヾ(*゚ロ゚)ノ タイヘンダァ!!
いやー、まじで危なかったわ…。
もし、ちんたらやってこのバスを逃してたら、ここで一時間放置プレーされるところだったもんね…。
・・・
で、しばらく走ると、突如視界が開け、阿蘇の外輪山をバックに、まるで、お鉢をひっくりかえしたような、均整の取れたキュート路線の火口丘跡、
米塚が見えてきた+.(◕ฺ∀◕)゚+. わぁ♪
んで、この米塚は、
神話の時代に、阿蘇の神様であり神武天皇の孫にあたる、健磐龍命(タケイワタツノミコト、阿蘇大明神)が、収穫した米を積み上げたことでできた山だと言われてて、それで「米塚」っていう名前がついたらしい(写真上)
とはいえ、写真を見ればわかるとおり、米塚の山頂部は窪んでいて、もちろん噴火口の跡。だけど、このくぼみにも、その昔起こった大飢饉のときに、健磐龍が貧しい人たちのために、米塚に積んだお米をすくって分け与えたからできたっていう伝説も残ってるんだってさ。
ほんと、そういうことを考える、想像力豊かというか、ロマンチックな人ってすごいなぁって思うわ(◕ฺ‿ฺ◕✿)(u‿ฺu✿ฺ)ウンウン
あ、そうそう、上の写真じゃわかりづらいけども、実は米塚には、この小山を半分に分ける筋が入っていて、それが「山分けする」の「山分け」っていう言葉の由来になったっていう説もあるらしい(驚)
随分と伝説その他が豊富な小山だよ、ちっこいのに(´,_ゝ`)プッ
んで、米塚を過ぎると、今度は待望の、
草千里ヶ浜に到着ヾ(≧∇≦*)〃ヾ(*≧∇≦)〃
すげぇーーーーーーっっ!!!
もう間違いなく日本一の絶景だよ、こりゃ!!!
阿蘇五岳の一つ烏帽子岳北麓の火口跡に広がる、雨を湛えた池に、放牧され悠々自適な牛たちの姿を前に、
日本にもこんなすごいところがあるんだぁ゜+.(・∀・).+゜
と、もう感動の雨あられ状態(◕ฺ‿ฺ◕✿)(u‿ฺu✿ฺ)ウンウン
冒頭写真なんてジオラマみたいだし♪
しかも、牛も肉牛なのか、
茶色だし!!w( ̄△ ̄;)wおおっ!
たぶん、自分のみたいな北海道出身者には特に衝撃的な光景なんじゃないかなぁ?
だって、北海道民がイメージする牛って、ほぼ100%白黒の乳牛ホルスタインだもんね。
こんな茶色の牛を生で見ることはもちろん、想像すらできないんじゃないかなぁ? しかも、こんな芝生が敷き詰められたような山肌の山だって、これまた北海道にはないと思うから、ダブルで初体験間違いなし感がある。
ただただ牧歌的、そんな場所だよ、草千里ヶ浜は♪
ただし、芝生に目をやってみると、そこには相当な密度で牛やら馬やらのウンコさんが密集してらっしゃるんでご注意を(苦笑)
一時間ほど草千里を満喫していると、ちょうど今朝乗ってきた九州産交バスがやってきたんで、再びそれに乗り込み、草千里ヶ浜と並ぶ阿蘇観光のハイライトの一つ「中岳火口」を目指す。
んで、バスの終点、阿蘇山西駅から山頂までは、普通に阿蘇山ロープウェイ!
と行きたいところだったけど、チケット代が800円前後もするんで…(涙)、数十分かけて歩いて登ることに…(ロープウェイなら4分ですが…)
もう、意地だね、完全に('▽'*) ・・・ァハハ
で、火口に近づくにつれ、有害ガス濃度が高い時は立ち入り禁止です、といったような放送が聞こえ始め、さらに活火山特有の二酸化硫黄の臭いが濃くなってきたところで、
その悪臭の源、中岳の火口に辿り着いた。
w( ̄△ ̄;)wおおっ!
あの青い水っていったいどれくらい熱いんだべ・・・
そうとういろんな鉱物が入ってるだろうから、めちゃくちゃ沸点上昇してるんだろうな・・・
と、一人物思いにふけてると、仲良しおば様四人組に話しかけられた↓
(*´∀`*)「(おば様たち)お兄ちゃん、火口をバックに写真撮ってくれない?」
(*・ω・)「(たく)あ、いいですよ。はい、チーズ♪」
なんてやりながら、火口周りの散策ルートを歩いていると、またしても、
(*´∀`*)「(おば様たち)あら、さっきの!せっかくだから、また写真撮ってもらえる?」
(*・ω・)「(たく)あ、はい、いいですよ。はい、チーズ♪」
(*´∀`*)「(おば様たち)ありがとう、せっかくだから、お兄ちゃんも撮ってあげるわ♪」
(*・ω・)「(たく)え、あ、お願いします・・・」(写真上)
(*´∀`*)「(おば様たち)それじゃ、さようならー♪」
・・・
( ̄へ ̄|||) ウーム
新手のナンパか???!?(〃゜口゜)!?
そんなわけで、中岳観光を終え、山を下って、乗ってきたバスの時刻表を見てみると・・・
(´□`川)ゝヵ゛-ン
行ったばっかりだよ・・・、そして、次の便は約1時間半後・・・_| ̄|○ガクッ!!
で、悩んだ挙句、さすがに、この中岳火口で1時間以上も時間を潰す術がないってことで、草千里まで歩いて帰り、そこで次のバスを待つことにした・・・
が、
(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
草千里って、この道をずーっと向こうまで行って、左に曲がってさらに行ったところだよな…、歩けんのかよ…(汗)
と、荒涼とした光景を前に、一気に自信がなくなる…(写真上)
とはいっても、ここにいるよりは歩いてた方が暇じゃないし、最悪バスに抜かされそうになったら、無理やり停めて飛び乗ればいいか、ってことで、勇気を振り絞って長い長い道のりを歩き始めた。
・・・
およそ30分後・・・
重い足取りで歩く自分のすぐ横に、一台の車が停まった。
!?(〃゜口゜)!?
(*´∀`*)「(おば様たち)歩いて帰る気だったの?乗って行きなさい♪」
停まってくれた車はなんと、山頂で会ったおば様四人組の車!!
まったく…、俺の背中ったら、どんだけ寂しそうだったんだよ…(涙)
と自己嫌悪に陥りそうになったけど、このおば様たちのお陰で、たいした苦労もなくJR阿蘇駅に戻ることができましたとさ。
自分達のスペースが狭くなるってのにも関わらず、こんな見ず知らずの輩を車に乗せて下さった上に、お菓子まで恵んでくださって(笑)、
ほんとにありがとうございました(人´∀`).☆.。.:*・
そして、新手のナンパか?だなんて考えてしまってすみませんでした…、苦笑。
※ちなみに、18年後の2020年8月には、家族と一緒に、今度はレンタカーで(笑)阿蘇を訪れてます↓
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緑あふれる夏の阿蘇!
引き続き、ぐるり九州の旅、四日目の2020年8月6日。本日は、緑あふれる(だろう)阿蘇に、待望の『星野リゾート 界 阿蘇 ...
というわけで、そこから再び熊本に戻り、遅めのお昼を食べようと、駅近くの本屋で食事処を探していると、
なんとっ!Σ(゜Д゜|||)エッ!?
ここ熊本には、「熊本ラーメン」なるラーメンがあるそうな!゚+.(◕ฺ∀◕)゚+. わぁ♪(写真上)
しかも、揚げにんにくチップとかいっていかにも旨そうだしね!
でもって、そんな濃厚な熊本ラーメンを堪能した後は、大阪城、江戸城などと並んで天下の名城と呼ばれる、
熊本城へと向った(写真右)
豊臣秀吉の忠臣にして肥後54万石の大名であり、今でも「清正公(せいしょこ)さん」と慕われる加藤清正(写真左)によって築城されたこの熊本城は、江戸時代には宮本武蔵が客分として晩年をすごした城としても知られ、さらには、あの西郷隆盛の西南戦争においても落城しなかった不落の城(らしい)。
んで、さっそく入ってみようと思ったものの、熊本ラーメンを食べに行ったのがたたり(涙)、既に閉園時間を過ぎてたり。。。_| ̄|○
ま、戦後再建されたお城ってのは、概して城内は微妙なことも多いんで(どうせ鉄筋コンクリート造だろうし・・・)、
天守閣と19mもあるという宇土櫓(うとやぐら)(写真上)をバックに写真撮れば十分でしょ、きっと…(←罰当たり・・・)
※とはいえ、2016年の年始に、ちゃんと熊本城再訪を果たしてます↓
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水前寺成趣園から始まるお正月(熊本・長崎)
あけましておめでとうございます。今朝はホテルでのお正月の和定食でスタート。年末年始にサービスを提供してもらえることに感謝 ...
ということで、17日目の観光が終了!
つづく
●17日目終了時点宿泊先別宿泊数
屋外泊: 3泊
駅構内泊: 7泊
スーパー銭湯泊: 4泊
車内泊: 3泊
ホテル泊: 0泊