出張の合間に旅するシカゴ(建築編)

2021-10-09

シカゴ建築探訪

アメリカ駐在生活中の2007年~2011年にかけて、毎年数回は足を運んでいたシカゴ(出張で…)。最後の訪問から10年以上も経ってるんで、もうすっかり変わってしまってるかもだけども、「出張の合間に旅するシカゴ」と題して、本記事『建築編』を皮切りに、『眺望編』、『野球編』、『食事編』の全4話構成でご紹介したいと思います。

シアーズタワー
出張の合間に旅するシカゴ(眺望編)

2007年から2011年に掛けて幾度となく(主に出張で…)訪れたシカゴの旅行記、「出張の合間に旅するシカゴ」の『建築編』 ...

シカゴカブス
出張の合間に旅するシカゴ(野球編)

2007年から2011年に掛けて幾度となく訪れたシカゴの旅行記、「出張の合間に旅するシカゴ」の 『建築編』 『眺望編』 ...

シカゴグルメ
出張の合間に旅するシカゴ(食事編)

2007年から2011年に掛けて幾度となく(主に出張で)訪れたシカゴの旅行記、「出張の合間に旅するシカゴ」♪ 『建築編』 ...

 

というわけで、本記事では以下の建築をご紹介 ↓

 



 

ジョンハンコックセンター(875 North Michigan Avenue)

完成年:1969年
設計:SOM
高さ:(頂上)1,500ft (457m)、(屋上)1,128 ft (344 m)
住所:875 N Michigan Ave, Chicago, IL 60611 USA

最初に登場するのは、シカゴを代表する高層建築物の一つ、

ジョンハンコックセンター

ジョンハンコックセンター

ジョン・ハンコック・センター

(でも、2018年からは、「875 North Michigan Avenue」に改名してるらしい…。寂しいね…)

1969年完成の100階建ての高層ビルで、設計はSOMX形の鉄骨ブレースがむき出しなのが斬新。んで、95階にある、ミシガン湖を見渡しながら食事ができるレストラン、「The Signature Room on the 95th Floor」は『食事編』でご紹介してます ↓

シカゴグルメ
出張の合間に旅するシカゴ(食事編)

2007年から2011年に掛けて幾度となく(主に出張で)訪れたシカゴの旅行記、「出張の合間に旅するシカゴ」♪ 『建築編』 ...

 

マリーナシティ(トウモロコシビル)

完成年:1967年
設計:Bertrand Goldberg
高さ:587ft (179m)
住所:300 N State St, Chicago, IL 60654 USA

続いてご紹介するのは、個人的に、シカゴで一番衝撃を受けた建物、

シカゴにあるトウモロコシ的なツインタワー「マリーナシティ」

マリーナシティ!!!

1964年完成の複合施設で、こちらの如何にもトウモロコシみたいなビルは、なんと今でいうタワマン!こんなところに住めたらマジうらやましいわ。

ちなみに、見たまんまトウモロコシだけに、

コーンコブ(トウモロコシの穂軸)

とかコーンタワーって呼ばれてるらしいです。

あと、

シカゴにあるトウモロコシ的なツインタワー「マリーナシティ」

19階までが駐車場みたいなんだけども、正直、慣れるまでマジで怖いよね、バックでいれていくの…。ただでさえ、(たぶん)アメリカ人はバックで駐車するのが不慣れなのに…、汗。

 



 

IBMオフィスビル(330 North Wabash)&連邦政府センター

IBMオフィスビル(330 North Wabash)
完成年:1973年
設計:Ludwig Mies van der Rohe
高さ:695ft (212m)
住所:330 N Wabash Ave, Chicago, IL 60611 USA

連邦政府センター
完成年:1974年
設計:Ludwig Mies van der Rohe
高さ:562ft (171m)
住所:230 South Dearborn Street, Chicago, Illinois 60603 USA

コーンコブの東隣にあるのが、近代建築の3大巨匠の一人で、「Less is more」とか「God is in the detail(神は細部に宿る)」とかって言っていたと有名な「ミース・ファン・デル・ローエ」が手掛けた、

ミース・ファン・デル・ローエのモダニズム建築「IBMオフィスビル」

ミース・ファン・デル・ローエのモダニズム建築「連邦政府センター」

IBMオフィスビル(写真左) & 連邦政府センター(写真右)

いやー、全く同じ建物に見えるわ…。いずれも1973年竣工のモダニズム建築だしね…、機能美を追求しすぎるとこうなるのかしら…。

そういえば、その昔取った一級建築士の計画の試験に、このIBMオフィスビルが出たような…(こっちじゃなくって、Lake Shore Drive Apartmentだったかな?)

ちなみに、IBMオフィスビルは、もはやIBMがテナントじゃないんで、正式名称?は、330 North Wabashらしい。上述のジョンハンコックセンターもそうだけど、道路の名前を付けるってのもね…。まぁ、将来、権利関係とかで揉めなくて良いんだろうけど…。

 

レイク・ポイント・タワー

完成年:1968年
設計:Schipporeit-Heinrich Associates
高さ:645ft (197m)
住所:505 N Lake Shore Dr, Chicago, IL 60611 USA

お次は、ミースの弟子達、ジョージ・シッポーレイット&ジョン・ハインリッヒ・アソシエツが設計した、

レイクポイントタワー

レイク・ポイント・タワー!

1968年竣工のこちらのタワマン(笑)、まさに師匠のミースっぽい、黒い鉄とガラスのモダニズム建築

 

シアーズタワー(Wills Tower)

完成年:1974年
設計:設計:SOM(Bruce Graham)
高さ:(頂上)1,729ft (527.0m)、(屋上)1,451ft (442m)
住所:233 S. Wacker Drive, Chicago, Illinois 60606 USA

そして、観光客的には、ジョンハンコックセンターとの双璧をなす、

シアーズタワー Wills Tower

シアーズタワー!!!

設計は、ジョンハンコックセンターと同じくSOMで、1973年の竣工当時は世界一の高さの建物だったらしい。それから50年近く経った今でも、シカゴでは最も高く、全米でも2番目の高さを誇る高層建築。

んで、こちらもジョンハンコックセンター同様、命名権の関係で、今の名前はWillis Tower。まだ米国駐在中の2009年に改名されてたけど、なんか全然しっくりこなくって、今でもシアーズタワーって呼んでます、苦笑。

 



 

トランプ・インターナショナル・ホテル・アンド・タワー

完成年:2009年
設計:設計:SOM(Adrian Smith)
高さ:(頂上)1,388ft (423.1m)、(屋上)1,171ft (356.9m)
住所:401 N Wabash Ave, Chicago, IL 60611 USA

こちらも同じくSOM設計で2009年竣工の、

トランプ・インターナショナル・ホテル・アンド・タワー

トランプ・インターナショナル・ホテル・アンド・タワー

トランプ・インターナショナル・ホテル・アンド・タワー!!!

ピンとくる方だらけかと思いますが、そうです、こちらはあのトランプ元大統領のビル。その当時は、(恥ずかしながら)自分自身はドナルド・トランプさん自体のことは名前も知らなかったんで、単に、「あぁ、あの金ピカで趣味の悪い、ラスベガスのトランプ・インターナショナル・ホテル・ラスベガスと同じオーナーの建物かぁ」くらいにしか思ってなかったけども、笑。

 

リグレービル&トリビューンタワー

リグレービル(Wrigley Building)
完成年:1921年
設計:Graham, Anderson, Probst & White
高さ:(頂上)438ft (134m)、(屋上)425ft (130m)
住所:400-410 N. Michigan Avenue, Chicago, IL 60611 USA

トリビューンタワー
完成年:1925年
設計:Howells & Hood—John
高さ:(頂上)496ft (151m)、(屋上)463ft (141m)
住所:435 North Michigan Avenue, Chicago, Illinois 60611 USA

このトランプタワーのすぐ東隣で、シカゴ随一の高級ショッピングストリート「Magnificent Mile」南端にあるのが、

マグニフィセント マイル

リグレービル(写真左)&トリビューンタワー(写真右)

シカゴの旅行ガイドブックとかに必ずといって良いくらい登場してくる画。

 

マーチャンダイズマート

完成年:1930年
設計:Graham, Anderson, Probst & White
高さ:340ft (103.6m)
住所:222 W Merchandise Mart PlazaChicago, IL 60654 USA

ちょっと行ったり来たりだけども、リグレービル&トリビューンタワー辺りから、この目の前を流れるシカゴ川を、右手に、トランプタワー、IBMオフィスビル、マリーナ・シティを眺めつつ進むと見えてくるのが、

マーチャンダイズマート

マーチャンダイズマート!!

延床面積37万m2を誇るこちらの建物は、1930年の竣工当時、世界最大の建物だったらしい。んで、駐在当時、それよりなにより驚いたのが、郵便番号「60654」が、この建物だけに与えられていたってこと(今は周辺エリアも同じ郵便番号らしいけど)、驚。

 

ルッカリー

完成年:1888年、(ロビー改修)1905年
設計:Burnham and Root、(ロビー改修)Frank Lloyd Wright
高さ:181ft (55m)
住所:209 S LaSalle St, Chicago, IL 60604 USA

マーチャンダイズマートからシアーズタワー近くまでずーっと南下して、そこから数ブロック東に進むと見えてくるのが、1888年竣工の、

ルッカリー

ルッカリー

ルッカリー

個人的には、この建物自体(写真左)についてはそんなに興味がなく(爆)、ミーハーなんで、単に、フランク・ロイド・ライトが改修を担当したロビー(写真右)だけを見たかっただけだったり…。ただ、Before、Afterの写真の展示とかもないんで、あぁ、そうですか…、という感じでした…。

 



 

ミレニアムパーク

完成年:2004年
住所:201 E. Randolph St, Chicago, IL 60602 USA

建物なわけじゃないけども、シカゴ出張時にほぼ毎回足を運んでいたのが、こちらの、

ミレニアムパーク

ミレニアムパーク

ミレニアムパーク

ちょうど米国に赴任した頃、新スポットとして話題だったのが、写真左の全面鏡上のオブジェ「クラウド・ゲート」(写真左)と、大きく映し出された人の表情が、時間と共に変化する「クラウン・ファウンテン」(写真右)。特に、後者は、「ファウンテン」っていう名前の通り、時折、口から水を噴き出すんで、なかなかシュールで面白かった記憶がある、笑。

 

チェイスタワー

完成年:1969年
設計:C.F. Murphy Associates
高さ:850 ft (260 m)
住所:10 S Dearborn St, Chicago, IL 60603 USA

大トリを飾るのが、こちらの、

チェイスタワー

チェイスタワー

チェイス・タワー

で、1969年竣工のこちらの高層建築、見覚えありませんか???

そうです、新宿の損保ジャパンビルったら、こちらの建築にインスピレーションを受けたらしいです(って、結構そのままだよね…、汗)

 

ということで、『建築編』は、おしまい。

んで、冒頭に書いた通り、『眺望編』、『野球編』、『食事編』はそれぞれこちらから ↓

シアーズタワー
出張の合間に旅するシカゴ(眺望編)

2007年から2011年に掛けて幾度となく(主に出張で…)訪れたシカゴの旅行記、「出張の合間に旅するシカゴ」の『建築編』 ...

シカゴカブス
出張の合間に旅するシカゴ(野球編)

2007年から2011年に掛けて幾度となく訪れたシカゴの旅行記、「出張の合間に旅するシカゴ」の 『建築編』 『眺望編』 ...

シカゴグルメ
出張の合間に旅するシカゴ(食事編)

2007年から2011年に掛けて幾度となく(主に出張で)訪れたシカゴの旅行記、「出張の合間に旅するシカゴ」♪ 『建築編』 ...