2009年8月18日早朝
目覚めるや否や、身支度を整え、テントをたたみ、朝7時にはイエローストーン国立公園のガイザーカントリーを出発。
イエローストーンレイク越しに昇る朝陽を右手に見ながら(冒頭写真)、東へ東へと、400マイル以上(650km)も車を走らせて、
デビルズタワー国定公園を目指すのだ!!
映画「未知との遭遇」のあの場所
といっても、その「デビルズタワー(Devils Tower / デビルスタワー)」とは何ぞや?
と疑問を抱く方々がそもそも多そうなのに、多くの旅行記やガイドブックを開くと必ずと言っていいほど、
『スピルバーグ監督の映画「未知との遭遇」のラストシーンでUFOが舞い降りたのがここ』
とかっていう、そもそもわかっている人にしかわからない説明がなされているという…(苦笑)
ちなみに、その映画、「未知との遭遇」が公開されたのは1977年と既に何十年も昔の話なんで…、自分を含めて、多くの人が、
(;´∀`)・・ァハハハ「あ、あれね!とは言ったけども、実は見たこと無いんです。。テへ」
という感じなはず…(苦笑)
なので、
映画「未知との遭遇」の、デビルズタワー(Devils Tower / デビルスタワー)が出てくる場面の動画を貼り付けときます↑
(ちょいちょい出てくるけど、1分18秒あたりが一番イケてるかも? )
デビルズタワーへのアクセス
イエローストン国立公園のガイザーカントリーから走り出すこと1時間ちょっとでようやく、
イエローストーン国立公園の東側ゲート(East Entrance)に到着。出ていくだけで1時間超って、どんだけ広いんだよこの公園は…。
国立公園内は、山有り谷有りカーブ有りの、なかなか集中力を必要とする道が続いたけども、
一度公園を出てしまうと、クルーズ機能で寝てても大丈夫なんじゃないか?ってくらい、平坦で眠気を誘う、果てしない一直線道路が続く・・・
途中、
アリゾナちっくな岩山がそびえ立っていたりもするが(写真上)、昨年夏にグランドサークルを目一杯楽しんできた、たく&ぶーにとっては、岩山等はもうはやどうでもいいわけで、それより何より、この退屈なドライブ中に僕らを驚愕させたのは、
センターピボット(@・Д・@)??
と呼ばれる、巨大な水撒き機(写真上)
これは、米国ロッキー山脈東側の南北に広がる大平原「グレートプレーンズ」とやらで広く行われている灌漑手法らしくって、Wikiによると、
『乾燥地域でも大規模に作物を栽培できるよう、地下水をくみ上げ、肥料を混入した後、自走式の散水管に圧送し、平均は半径400m、大きいものは半径1kmにもおよぶ円形農場に水をまく』
ものらしい(・0・。) ホホ-ッ
なので、上の写真でも、ほんとに数百mはありそうなタイヤ付の巨大スプリンクラーが、大量に水を散布しながら、片一方を支点としてぐるりと回転していたわけで、どんだけ大規模農業を展開してるんだよ、アメリカ!
と改めて、この国のスケールのでかさを思い知らされる。。。
ちなみに、こんな風に円形に水を撒く農場だけに、空から見ると、
こんな感じに見えたりする。初めて機内からこれが見えた時、マジでビビったもん(写真上)
知らない人が見たら、ミステリーサークルか何かと勘違いするよね、完全に(笑)
んで、眠気覚ましにと、コーヒーを買って飲んではトイレに行く、を繰り返す事およそ、
8時間半Σ(゚ロ゚屮)屮ぉお!!
で(我ながらよくも一人で運転したものだが)、本日の目的地、デビルズタワー国定公園がもうすぐそこに!!!
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
(冒頭にアップした動画と同じじゃーん!!!)
広大な大草原に、あまりにも唐突かつ人工的にそびえ立つ
デビルズタワーが現れた (写真上)
ちなみに、レンタカーでデビルズタワー国定公園にアクセスする際の出発地別所要時間(目安)は下表の通り。
出発地点 | 備考 | |
---|---|---|
イエローストーン国立公園(ガイザーカントリー) | ||
イエローストーン国立公園(East Entrance) | ||
サンダンス | 最寄りの町 | |
ラピッドシティ空港(RAP) | 最寄り空港 | |
マウントラシュモア国立記念碑 | ||
バッドランズ国立公園 |
デビルズタワー国定公園への旅行に絡めて旅した見所の思い出はこちらから ↓
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すごいぜ、グランド・プリズマティック・スプリング | イエローストーン国立公園
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そろそろ絶景萎えかも??(バッドランズ国立公園&ウインドケイブ国立公園)
2009年8月19日 中5日ぶりにインターネットに接続できた昨晩、猛烈に調べものをし過ぎたせいで、今朝はい ...
デビルズタワー国定公園
高さにして264m(867フィート)もあるらしいこの火成岩でできた岩山に近づいていくと、
その表面に無数の縦縞(溝)が入っているように見えてくる(写真左)
先住民族の伝説によると、その縦縞模様は、その昔、種々色々あって(物語詳細は割愛)、一生懸命この岩山を登ろうとしたクマがひっかいた爪痕なんだそうだ(写真右)
確かに、写真右の絵を見る限り(クマが異常にデカイじゃないか、という突っ込みはさておき)、なるほど、こんな痕が残りそうだな、と感心させられるわけで、ほんと、昔の人の想像力の豊かさはすごいぜ。
ちなみに、この「国定公園(National Monument)」というのは、Wikiによると、
『歴史的な価値のある建造物、歴史のある又は先史時代の構造物、その他の歴史的、科学的な価値のある物件』
らしいけど、まぁこの定義だけだと、んじゃ、国立公園とは一体何が違うのさ???
となるわけだが、一応、保護されるものの多様性の程度が関係しているらしくって、基本的に、国定公園は「少なくとも1つの類のない資源を保護することを目的」として、国立公園は「数多くの類のない特徴を保護することを目的」として指定されてるっぽい。もちろんこんな定義は、時の大統領のお力や議会の好み、さらには国の財政状態次第でどうとでも解釈されるんだろうけどさ…(苦笑)
1906年に、アメリカ合衆国で初めて国定公園に指定されたのが、ここ「デビルズタワー国定公園」で、アメリカ初の国「立」公園は、1872年に指定された「イエローストーン国立公園」(アメリカ発どころか、世界初だったけど)
プレーリードッグ・タウン
そうこうしながら、国定公園内に入れば、
何やら見慣れぬ看板が目に付いた(写真左)
「プレイリードッグに餌をあげないで!」
って言われても、プレイリードッグって何なのさ??となるわけだが、その数秒後には、道路脇に、看板の絵柄通りの輩がうじゃうじゃいることに気づく、汗(写真右)
しかも、入園時にもらった園内マップによると、今いるこの辺りは、
「プレーリードッグ・タウン」
などと名付けられているだけに、よーく目を凝らしてこの平原を見渡してみれば、ちょこちょこと動くプレーリードッグはもちろん、至る所に、まるでもぐら叩きゲームかのような小さな穴が掘られて、そして、その穴をじーっと眺めていると、時折、
プレーリードッグが顔を出すではないか!!!
うぉー、生もぐら叩きしてみてぇーっ!!!ヾ(≧∇≦*)〃ヾ(*≧∇≦)〃
(なんて書くと、動物愛護団体にお叱りを受けるんだろうか?)
ちなみに、「プレーリー(Prairie)」とは「大草原」っていう意味みたい。
デビルズタワーの頂上までの高さ
上記でしれっと高さ264mと書いたけども、どこからの高さなのか?で当然に高さは変わるので、正確な情報ということで、アメリカ合衆国国立公園局(U.S. National Park Service)による正式回答はこちら ↓
How tall is Devils Tower? Devils Tower is 867 feet from its base to the summit. It stands 1,267 feet above the Belle Fourche River and is 5,112 feet above sea level.
つまりは、デビルズタワーの高さは、以下ということみたい。
高さの測り方 | 高さ (フィート) | 高さ (メートル) |
---|---|---|
基部からデビルスタワー頂上までの高さ | 867フィート | 約264メートル |
麓(ベルフーシュ川)からデビルスタワー頂上までの高さ | 1,267フィート | 約386メートル |
海抜 | 5,112フィート | 約1,558メートル |
あと、デビルず7タワーの頂上部分の広さは、およそ1.5エーカー、約180フィート x 300フィートで、サッカー場ほどの大きさらしい(驚)
そんなこんなで、公園入口から2km程デビルズタワーの周辺道路を走らされた後、
ようやくその麓に辿り着いた。
いやー、長い道のりだったよ。。。朝7時に出たのに、もう16時近いもんな。。。
でも、こうしてデビルズタワーの頂上を見上げてみるとやっぱり、
いいじゃん、かっこいいよ!!ヾ(*´∀`*)ノ゛キャッキャッ
青空に灰色の岩山と緑の木々が映えるし、それより何より、天に向かって伸びていくかのような細長い柱状の岩肌がたまらんねぇ。
デビルズタワーとロッククライミング
デビルズタワーの岩肌によーく目を凝らせば、ところどころに、
絶壁に挑むロッククライマーの姿がっ!
年間5千人程のロッククライマーがこのタワーの登頂に挑戦するらしいけど、よくもまぁこんな辺鄙な場所まで来て、さらに登ってみようだなんてモチベーションがわくよね、しかし( ゚д゚)ポカーン
こっちなんか、ここまで来るだけでもモチベーションを使い果たしてるよ・・・
んで、初めてこのデビルズタワーの登頂に成功したのは、1893年の地元の牧場労働者の二人によるもので、
その時使用した道具というのがまたすごい。もちろんロープとかそんな気の利いた道具を使ったわけもなく、なんと、木の棒をつなげて作ったハシゴを岩肌の亀裂に埋め込みながら登ったらしいのだ!!!㍗!!!∑(゜Д゜ノ)ノ
さらに、
そのハシゴが部分的にせよ、まだ岩肌に刺さったまま残っていたりもするから驚きである(もう100年以上も前の話なのにっ!!!)(写真上)
ヽ((◎д◎ ))ゝ ひょえぇ~
というわけで、これにてデビルズタワー観光を終了し、そこからさらに車で1時間弱程東に足を伸ばした場所にある、
サンダンス(Sundance)という田舎町のモーテルにチェックイン(写真左)
中3日ぶりの屋内泊だよ('▽'*) ・・・ァハハ
にしても、余りに田舎過ぎるせいか、旅行者が使えそうなスーパーその他が乏しすぎてビビるな・・・。これじゃ、国立公園のキャンプ場の方がよっぽど便利だわ(爆)
一方で、サンドイッチ屋のサブウェイがあったのには驚かされたな。マックもケンタも無かったのに…(汗)
●8/18(火)
本日の走行距離 447マイル ( 715km)
走行距離合計 1,174マイル (1,878km)
つづく
自身が実際に巡ったアメリカの国立公園の中から選んだ「絶景ランキング30選」はこちらから ↓
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アメリカ国立公園ランキング | 実際に旅して感じた30選
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